×××Holic １８ 2/3
×××Holic １８ 2/3
なんだ？
これ？
百鬼夜行か？
妖怪や付喪神（つくもがみ）が
灯りを持って行進するすると言う
あの？
あぁ。
江戸時代の画家が書いた物だな。
『画図、百鬼夜行』
って、これ
絵の世界なのか？
わからん。
わからんのに偉そうだな！
おい！
何をしているの？
早く来ないと置いていかれるわよ！
この百鬼夜行から。
やっぱり百鬼夜行なんですか？
一年に一度、こうやって行くんだ。
それ以外の何だって言うの？
絵の世界とかじゃなくて？
あーはははははは。
人間が描いたそういう絵もあるね。
何の冗談？
あんまり面白く無いわよ。
あたしたちも遅れちゃうわ。
そうね。
行きましょう。
気分は？
ぁ？
変な臭いがしたり、吐きそうになったり？
いや、別に。
という事は、百鬼夜行に参加しているのは
悪いもんじゃねぇんだな。
そうなのか？
おまえが目の前にしても具合が悪くならなかったやつらは
おまえに悪意を向けたりしなかっただろ？
まぁ、多少危険な目に合わされたりもしたが。
そうかもしんねぇけど。
これもそうかは、わかんねぇじゃねぇかよ。
わかるだろ？
おまえには。
いいものと、悪い物が。
なんで、そう思うんだよ？
根拠は？
無い。
無いのかよ！？
そんな事よりほんとに行っちまうぞ。
百鬼夜行。
あ！
遅いぞ。
一緒に持っているから走りにくいんだよ！
けどこれ・・・
どこに向かって居るんだろう？
しらん。
だったら、もっと謙虚な態度で居ろ！
この態度でかい野郎め！
った！
痛いなぁ！
すいません。すいません。
気をつけてよね。
でかいな。
すげぇ・・・
なんか、凄い木だ・・・
嫌な感じか？
圧倒されるけど
嫌じゃない。
この花の咲き具合なら今度も
素晴らしいでしょうな。
えぇ、きっと。
何やってんだ？
なんか、ホオズキを近づけてるみてぇだけど・・・
きゃ！
うわぁ！
ん？
あ？
え？
人間だ！
人間だ！
人間だ！
どうして人間が？
よりによってこんな所に。
でも、実際ここに居る。
なぜホオズキを持っているのかしら？
それに、この人間たちはどうする？
どうしよう？
待てない。
何しろ人間だからな。
待てない。
害が及んだら事よ。
だよね。
敵みたいな物だし。
ってことは・・・
やっぱり・・・
しょうがないね？
食べちゃう？
食べる！
食べよう！
それしかない！
食べよ！
食べちゃお！
食べよう。
食べよう。
食べよう。
うわ！
おい！
アホ面さらしてる場合か？
逃げたぞ！
あれは・・・
四月一日とやらともう一人！
人間のくせになんでこんな所に居るんだ？
追われているという事は
やっぱり悪いやつだったのか？
食われるみたいだな。
いい気味だ。
しかし、どうする？
食われたら、きっと泣くぞ？
知らせにゃなるまい。
二手に分かれるぞ！
待て！
おい！
そんな所で何やってんだ？
おまえは鴉天狗！
呼び捨てにするな！
キースさんと呼べ！
変な顔しやがって！
人間やめたのか？
違うわ！
いいからとっとと助けろ！
あ痛！
反逆人のくせに偉そうに言うな！
おまえみたいなヤツ助けたら
俺たちまで悪人にされるわ。
助かりたかったら勝手にやれ！
よし！
よっ！
わぁぁ！
追え！
降りて来い！
来たぞ！
ん？
ぁ？
だぁ！
四月一日！
あー！！！
ぁ？
あの・・・
きみは座敷童女・・・
どうしてこんな所に？
百目・・・鬼？
あの・・・
この前は、あの・・・変なことして
すみませんでした。
いえ。
とにかくここは危険すぎです。
私が安全なところにお送りします。
ありがとう。
ひ！
え？
わぁ！
なんだっけ？
なんだっけ？
なんだっけ？
なんだっけ？
わ！
そうじゃない！
そうじゃない！
そうじゃない！
そうだ！
あじゃじゃ・・・
わぁー！！
いけない！
助けてあげて！
いえっさぁ！
わぁーーー！
行くぞ！
おう！
てい！
よぉーし！
もう、知らない！
やめて！
待って！
ぉ！
