ツバサ・クロニクル 8 2/3

ツバサ・クロニクル 8 2/3



モ・・・
モコナ



姿は妙だが、これも私の客人だ!



二人は・・・
ラブラブ?



ラ・・・
ラブラブ?



好きなんでしょ?
お互い。



え!
いや・・・それは・・・



いずれは夫婦になるつもりよ。



そ・・・
そうなのか?



そうでしょ?



そ、そうだな・・・



やっぱり!
いひひ。



それより、頼みがあるんだ。



つまり、おれたちを知っている二人とあの人たちは
魂は同じだけど
こちらの世界ではまた違った暮らしをしているんです。



ぁ・・・



わかりましたか?
姫。



何となく。



戦いをやめるって・・・?!
どうしてだ?!



言うな。
春香。



でも・・・!



みんなで話し合った結果なのよ。



ぁ・・・



半年前の、あの戦いは・・・
おれたちの惨敗だった。






こ・・・
これは・・・!



ぁ・・・



うわぁ!

うわぁ!






所詮、おれたちは秘術にはかなわない。
だから・・・

だから・・・
悔しいが、もうこれ以上
犠牲者を出すわけにはいかないんだ。



だけど・・・!



春香・・・



ぁ・・・

行かなくちゃ・・・



わかった。






母様!



あ・・・!



無駄だ。
春香。

母は既に・・・
死んでいる。



嘘だ!



わしにたてついた者は
弔う事すら許されぬ。



母様!



おまえの母の魂は天にも召されず
地にも眠らず
不毛なる異世界を永遠にさまようのだ!



母様!
母様!

母様!



これで、邪魔者は消えた。
もう、この街はわしのものだ!
わははははは!






力が欲しい・・・
一人で母様の仇を討てるような・・・
強い力が・・・



春香!
ここに居たのね。



ぁ?



ごめんなさいね。
力に・・・なれなくて。

みんな、半年前の敗北のせいで
戦う勇気をなくしてしまったのよ。

お願い・・・
わかって。



あたし・・・



ぇ?



行かなくちゃ・・・



ぁ・・・!



あ!



姫!
どうしたんです?



ほわっと!



姫!



さくら!
よせ!



さくら!



やめろ!
門に入ったら二度と戻って来られなくなるぞ!



さくら!



小狼
行くな!



ごめん。
小狼

小狼が行けば、また街の人が悲しむ。
これ以上・・・犠牲者は・・・



わかっています。
でも・・・
おれは行きます。



ぁ・・・



そして・・・
必ず、さくらを連れて帰ってきます。



小狼・・・






城門は全部で8つか?
やっぱり、このどれかを突破するしかねぇな。
こらぁ!
てめぇ!
何をちんたらやってんだ!
打つんならちゃんと打て!



文句言うなら黒ぽんがやれば?



けっ!
冗談じゃねぇ!
城攻めを前に屋根なぞ直してられっかよ!



秘術ね?
なーるほど・・・



大変!
大変!



ぁ?



小狼とさくらが!



ぁ?



二人がどうかしたの?






あのガキ!
城攻めを前に勝手な事しやがって!



城にかけられた秘術は
思った以上に強いからね。
門の中に入ったら
二度と出てこられなくなるよ。



なんだと?
じゃぁ、あいつらは?






姫!
おれの声が聞こえるなら返事をしてください!



小狼くん!



姫!



姫!



ぁ!



姫・・・



ぁ・・・



姫!



小狼くん!



姫!
今、行きます!

ぁ!






では、始めるとするか?
まずは、業火の責め苦だ。






きゃぁ!



姫!