×××HOLiC ３ 2/3
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×××HOLiC ３
俺には見えるんだからしょうがないんだってば！
なんか、すげぇ感じなんだよ！
強いっつうか、でかいっつうか
どうせ信じてくんねぇけど。
そいつのせいでこの学校に変なことが起こってるのか？
たぶん。
学校に入った？
はい。
あやかし、居たみたいね。
無茶苦茶強そうなのが。
どんな感じ？
こう、黒くてぐるぐるしていて
なんか校舎に巻きついている感じっす。
なるほど。
うげ！
ぁ・・・
大物よ、それ。
やっぱり！
さ、さ
次は元気に校舎に潜入よ！
わかってますよ！
人事だと思って力いっぱい面白がってるな！
う・・・
どう？中は。
最悪っす。
あやかしだらけだし、それに
変な臭いがして・・・
百目鬼君も臭いするって？
何か臭うか？
いや。
しないみたいです。
百目鬼君は感じない・・・
やっぱり良くないものをいっぱい呼び寄せたみたいね。
そのエンジェルさんって・・・
どこが一番臭う？
つか、上に行くほどひどいっす。
じゃ、臭いがひどいほうへ向かって。
はい・・・
大丈夫かよ？おまえ。
そっちこそ？
よくこの臭いの中で平気だな。
いや、だから俺は何も感じねぇから。
でも、いつもならもっと
あやかしに纏わりつかれるのに。
今日は寄ってこない。
なんでだろ？
頼もしいお友達が一緒だからじゃない？
感謝しなさいよ。百目鬼君に。
感謝？
はぁ。
どうした？
感謝って言われても・・・
こいつの顔見ると・・・
べー！
そうしろって言われたのか？
うるせぇ！
楽しい・・・
ねぇ・・・
ここが一番臭うのか？
いや。
そこ。
屋上か・・・
屋上へ出て。
でも、十分気をつけてね。
ずっこけろって言われたのか？
言われてねぇよ！
これ・・・
泣き声か？
ぁ！
君たち、こんな所で何やって？
エンゼルさん！
帰ってくれないの！
全然いう事を聞いてくれない！
さっきからずっと怖い事ばっかり答えるの！
怖い事って・・・？
あ！
（死ね）
もう、帰ってくださいって何度もお願いしたのに・・・
手、手離せば！
駄目！
エンゼルさんが帰ってないのに離したら呪われちゃう！
また勝手に動いてる！
し・・・ぬ・・・ま・・・で・・・
か・・・え・・・ら・・・な・・・い・・・
もう、いや！
四月一日、状況は？
女の子たちが居ました。
エンジェルさんをやってて・・・
誰としゃべってるの？
エンジェルさんなの？
あぁ、いや、違うんだ。
死ぬまで帰らないってほんとなの？
それで聞けるの？
いや、これは・・・
貸して、貸して！
あ、これは違うんだって。
いやぁーーー！！
手が痛いよう！
ちぎれちゃうよ！
手を離すんだ！
でも、離したら・・・
離れねぇ！
離したら呪われる！
説明はあとで！
死んじゃうよ！
だめ！
いやー！
呪われる！
死んじゃうんだ！
落ち着いて！
ちょっとは手伝えよ！
百目鬼！
おまえ・・・
さっきから一人で何やってるんだ？
ぁ！
ぇ？
うふふ。
だから言ったでしょ？
うわぁーーー！
さっさと上がれ。
い、言われなくても・・・
い！
後ろに、何か。居るのか？
居る！
コックリさんだか、エンジェルさんだかで
使った紙がいっぱい詰まったみたいなのが！
し・・・ぬ・・・ま・・・で・・・
か・・・え・・・ら・・・な・・・い・・・
おまえ、手！
暴れるな。
あと、うるさい。
なんだと？
てめぇ！
血！
四月一日。
その子達は人間じゃないから手を出しちゃ駄目。
遅いす！
それはきっと・・・
ゴミの塊ね。
なんすか？
それ！
その学校でやっていた
エンジェルさんやおまじないなんかの
残りかすが集まって出来たもの。
え？
エンジェルさんも、コックリさんも
降霊術の一種。
ほとんどの場合、素人の術は成功しないわ。
が、何かが本当に来たのはほんの数回でしょう。
でも・・・
それじゃぁ、つまらない。
何人もの生徒がそう思ったのよ。
