ルパンｖｓコナン 6/11

ルパンｖｓコナン　6/11

ルパンｖｓコナン

フライトの準備、整いました。

さすが、お前を蹴り飛ばした娘だ。
やっと効いたか。
アークナイ、すぐに飛び立つ。

ヴェスパニア王女
記者会見場

今さら？

どういう事だ？！

急遽、本国の都合により
会見できなくなりました。

お静かに！
だ・・・

言え！
今、あいつらは何処だ！？

もう、出発する所です！

なに？！

くっそー・・・

王室専用機
Ｂ１０２７
離陸を許可する。
グッド、ラック！

サンキュー
管制塔。
協力を感謝する。

ギア、アップ！

ギア、アップします。

蘭・・・

毛利さん・・・

ここに居たのか？

あ？

すぐに出発するぞ！
毛利君。

え？
追いかけるんですか？

私たちは無理だ。

あ？

行けるのは、毛利君
きみだけだ。

あ？

ってどういう事ですか？

紹介しよう。
私の友人、
ＩＣＰＯの銭型警部だ。

よぉ！
あんたが名探偵
毛利小五郎くんか？

あ・・・
は、はい。

銭型警部は、ある任務でのみ
世界中、どの国でも捜査権が認められている。
そう、ルパン三世の逮捕だ。

話は聞いた。
私の助手という事で
きみをヴェスパニアに連れて行こう。

あ・・・
ありがとう。

やったじゃないですか！
この拳、ぼくの思いを込めます！
あいつに、きつーい一発をお願いします！

おう！
任しとけ！

あ、そう・・・
僕の辞表、使ってください。

これは、誰に出すんだ？

え？

羽田沖
同時刻

じゃぁ、借りてくね。

おーい！
愛してるよ！
不二子！

うーん。❤

ねぇ、
あなた、ほんとに何者？
ＣＩＡ、ＦＢＩにＭ機関？

やだ。
そんなんじゃ、ないってば。
一般人よ。
ちょっと知り合いが多いだけ。

一般人が空母からＦ１８で飛び立つわけ？

舌、噛むわよ！

あー！！

クイーン・クラウン。

それをルパンが狙ってるんすか？

確かな情報です。

しっかし、本当に居たんすな。
ルパン三世。
私は小説か、漫画かと。

何ですと？
あんた、名探偵のくせに
ルパンを知らんのですか？！

ヴェスパニアまで
８時間半。

蘭。

蘭！

新一・・・

あ！

覚めましたな。

ここは・・・
どういう事か、説明ありますよね？

一体、君たちは何者なんだ？

質問してるのは私のほうなんですけど！

普通のお嬢さんは
まず、悲鳴を上げて騒ぐところです。

ご期待にお答えしましょうか？
結構、やかましいほうですよ！

きみが寝ている間に機内で騒ぎがあった。
パーティーで偽ソムリエを見抜いたあの少年。

飛び立とうとしているジェットに
外から乗り込むという離れ業をしてくれた。

コナンくん・・・

コックピット下の隔壁が開いてしまったら上昇は出来ない。
すぐに高度を落とし、前輪の隔壁部分を調べた。
そこに見つけたのが、あの少年。

機長が驚いていたのが
彼の冷静な判断と知識。
無茶をすれば上空１万メートルで
我々まで危険にさらすとこ。

彼はセンサーの場所を探り
コックピットにそれを知らせた。
空気も薄い、極寒の前輪格納庫で。

で、無事よね？

心配は要らない。
軽い凍傷が残るだけだ。

これからきみに話す事に
もう、嘘も偽りもない。
聞いて欲しい。

ヴェスパニアまで
３時間

ルパーン！
シャワー借りたわよ。

あいよ。
え！？

不二子ちゃん？

いつ来たの？

ぁ・・・

あ！

キャァー！

ランドリー・・・

借りたわよって言ったでしょ？
馬鹿ね。

残念なような・・・
また、つまるものを見てしまったような・・・

え”・・・
便器・・・

どうりで荷物が多いと思ったぜ。

開けなかったんだ。

次元のかと思ってさ。

便利よ。
今の宅配は。

便利すぎでしょ。

よくこのアジトがわかったなぁ。

ルパンの事で、あたしの知らない事
あるわけ無いでしょ？

どうして仲間はずれにしたの？！

いやぁ〜・・・
これからお知らせしようかなと思ってました。
はい。

やっぱり。
良かった！
そう思ったから王女、連れて来たんだから。
明日送り届ける約束なの。
堂々と王宮に入れちゃうかも。
じゃ、お休み。
昨日から寝てないの。
はぅ。

ね、寝ちゃうの？
イヒヒヒヒ。
全国８千万のアダリティーの皆さん
お待たせいたしましたぁ！
いっただきまーす！
おー！

ひーはは。

おやくそく・・・

じゃ、明日ね。

うぅぅぅぅ・・・

忘れ物。

くそ。

翌日　ＡＭ　09：00

王女の具合はどうだね？

今はもう落ち着かれて、朝食も残らず。
すみません。
心配をおかけしました。

きみが謝らなくて良い。
反王女分子が日本に送り込まれていたとは・・・
思いもよらない事だ。

そこでなんだが
王女の戴冠式を急がせたいのだが。

戴冠式を・・・
早める・・・

待たせました。

王女は？

まだこちらにはお着きになっておりません。

なぁ、大体の話はそいつから聞いたが
俺とこのガキは無理なんじゃねぇのか？

どこから見ても、日本人の親子に見えるが？

やめてくれぇ！

いくら何でも、コナン君までも巻き込む気ですか？

恥ずかしい話
ここに居る人間しか私は信じることが出来ない。

こんな時期に無理やり日本に行ったのも
キース様の考え。
その結果、ＳＰの中にも疑わしい者が出ました。

淋しい話だぜ。
ミラ王女が居なくなって喜ぶのは
次の王位継承者。
このガキにだって誰が黒幕かわかるだろう。

はい。
二人を事故にみせかけ殺害したのは
ジラード様に違いありません。

おい、おい
オメェが言って良いのか？

もう、証拠が見つかっているんですね？

いえ、何も。

え？

私たちは代々王家に仕えてきた者。
もちろん、ジラード様にも。

自分たちじゃ動けねぇから
俺たちに頼むって事か？
この国の司法も地に落ちてるってやつだなぁ。

王家の者を裁けるのは女王のみ。
今のミラ様にはまだその権限はありません。

へっ！
オメェらは１９世紀か？

頼みます。
もう、時間がありません。
戴冠式のパレードが明後日に行われる事になりました。

そんな・・・！
それまでに本物の王女が現れなかったら・・・

蘭がパレードに・・・

コナン君・・・

蘭さま、カーテンを
おお閉め下さい。
どこから狙われているやもしれません。

さま、なんて付けないで下さい。
私は偽物です。

あの、お二人はずっとミラ王女に？

はい。
私は５年前からお仕えしてます。

私は３年前に王宮にあがりました。

あたし、王女の破天荒なところしか見てないんです。