イリヤの空、UFOの夏6(最終話) 感想・原作比較

イリヤの空、UFOの夏6(最終話) 感想・原作比較



浅羽は榎本から最終決戦は3日後と知らされ、家に帰ってくる。

そして布団の中で時計を抱えている浅羽。

深夜0時を過ぎた時、戦争は終わったとニュースで報道される。



榎本が言うには

人間同士の小競り合い的な戦争と

エイリアンとの戦争の両方だという。



おそらく、ニュースで知らされた終わった戦争というのは

地球上での人間同士の戦争のことを言ったのだろう。


浅羽のお母さんの言葉

なんか呪いのビデオみたいですね。



私はこの言葉が印象的でした。



そして、浅羽は登校する。

おそらく、大幅に遅刻して・・・と推測されるのですが。



教室の扉を開けると既に先生は話をしている。

そこへ浅羽が

不肖、浅羽直之 戻ってまいりました。


この台詞。


現代の中高生にこの台詞が言えるだろうか?


どう見ても、第2次大戦中の特攻兵がお国のために死ねと言われたが

運命のいたずらで戻ってきて、身の置き場のなさをイメージする私です。



浅羽君、きみの経験はあなたを成長させるのに役に立ったよ。


そう言いたくなる私です。



しかし、自衛軍からの要請で浅羽は再び出かける。

おそらく、イリヤの事だとわかりながらも

これからが最終決戦とは夢にも思わずに。



そして椎名先生からの手紙。



手紙の内容で今まで不明確だった部分が明らかになるのですが

ひと夏の思い出としてはあまりにも重い物だと思います。



多くのアニメを見ていて


最初からこのアニメは作り話で・・・

絶対に現実的には(現在の科学では)無理だろうと思うものが多いのですが


この作品だけは本当に作り話かどうか・・・


わかってはいても、もしかして本当に???


などと思う事がある私です。



そして、戦争の描写についても


基地のある町で突然の墜落、爆破事故。


そして戦争発生。


私がイメージする戦争とは随分違う作品でした。



自分たちは報道管制の元にほとんど状況を知らされずに

戦争で危険と言われながらも普通に生活をしている。



しかし、私たちの知らない場所では

戦争の準備がされ、戦争勃発。



浅羽のクラスメートたちは(多くの人たちは)

戦争というが、物価が上がり、身動きが不自由になり

でも、何も変わらずに生活している。

おそらく戦争という実感をどれだけ持っているだろうか?



その一方でイリヤのように身体をはって戦っている人も居る。

誰も知らない所で・・・




まさにこれが現実なのでは?

そう思ってしまう私です。



現在の状況を見た時

石油が値上がりし、それに付随して多くの物が値上げ。

価格据え置きと言っても中身が少ないのだから値上げと同じ。

先日まで店頭からバターが消え

中国経済の発達で物の流れが変わってきたためだと説明されている。



しかし、もし私たちの知らない場所で戦いが行われ

それが全く報道されず

そこに多くの資源が投入されていたら・・・



浅羽が戦争は終わったはず・・・

と言った時の榎本の言葉。

だれがそう言ったのか?



浅羽はテレビのニュースで知るわけだが

そのニュースが作られた物だとしたら・・・



榎本が言いたかった(作者が言いたかった)のは

ニュースに惑わされずに自分の目で現実の本質を見ろと

そのように感じる私です。






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