灼眼のシャナS OVA3 感想

灼眼のシャナS OVA3 感想



この作品は単行本では0に載っています。
今回このSのOVAシリーズ初の前後編になるようで
楽しみです。

ストーリー的には小説版に忠実にと言う感じですね。
まだ御崎市に来る前、隣町での出来事。

シャナは御崎市に来て坂井悠二に出会い
人として成長した。
そんな感じがよくわかります。


なに?どうして?
こんな小さな子が・・・
怖い・・・
い・・・いや・・・
来ないで!お願い。


存在感に驚く少女。
一瞬、吉田一美とダブりました。
彼女もカムシンに会った時
驚いていたので。

おそらく普通の人間はこういう対応をするのでしょう。


準子?
ぁ!

ただいま。

ぁ・・・
お帰り。

カラカラ

今の人間の反応
ちょっとおかしかった。

うむ。
しかし疑われた訳では無かろう。
トーチへの偽装を
人間が見破る事は無い。

ぅん。
存在の割り込みは上手くいったはず。
あのトーチ
まだ存在の力をかなり残していたから
生きている時の世界の繋がりは
はっきり把握できたし。

それを会話や態度に生かしてこそ
完全な偽装。
足りねば先のような不審を招く。
苦手もおいおい克服せねばな。

苦手なんじゃない。面倒なだけ。
どうせ従(ともがら)を
とうめつするまでの事なんだから
どうでもいい。ここに来たのは
情報を集めるのに便利だから。
それだけ。



この時はまだわからないのですが
準子と母親は喧嘩中。
おそらく準子がケーキを買ったのは
母親と仲直りするため?

シャナは喧嘩をした後の気まずさを
どう対処すべきか知っているのだろうか?


この時のシャナは
どうせともがらを倒すまでの数日間の宿。
すぐに自分も、宿主との縁も切れる。
人間関係なんて面倒。

こんな様子がありありとしていますね。



うかない顔だなぁ。
準子とはまだあれか。

今度ばかりはね。
でも、大丈夫。
話せばちゃんとわかってくれる子だから。

はぁ。
そうだな。


思春期の女の子の扱いは難しい?
しかもシャナは未経験のままフレイムヘイズになっているし・・・



わざわざトーチの存在に割り込んだ利点を
無駄にするな。
相応の態度をとれば
きわめて穏便に調査ができるのだ。


アラストールはこう言うが
シャナは人間としての経験が圧倒的に少ない。
しかも人間関係と言う意味で。
これはある意味かなり決定的なハンディかと。



最近わたし
何か変わった事無かった?



この質問は普通、他者にしないでしょ。
まぁ存在をのっとったシャナだから
仕方ないのだが。



到底、穏便な事情聴取とは
言えなかったな。
大上準子ほどの存在の力が残っているトーチなら
周囲への繋がりだけでなく
対応の感覚も得られるはずだが。

回りくどいのは嫌い。
それより情報の少なさが問題。

うむ。
両親からはあまり有益な情報は得られなかったな。



人と付き合うと言うのは
回りくどい事なのだなぁ・・・
なんて改めて思ってしまいます。



どうせすぐ忘れる。私がこの街を去れば
大上準子の存在は完全に消えて
居なかった事になるんだから。
娘が居た事も忘れる。何も・・・
問題ない。



これがこの世界なのだから仕方ないのですが
なんか刹那的ですね。
存在が消えて全てが無かったことになって。

人の思い。
好きとか大切に思う気持ちとか
そういうのも無かった事になる。
そんなのありかよ!
なんてやっぱり思ってしまいます。



学校へ行けばクラスメートから質問攻め。
経験の無いシャナにとってはさぞかし
うっとうしい事でしょうに。
でも、それも経験かも。



今日は急病につき退出する。
施設の教官
教師にはそう伝えておいて。

はぁ?

お前が一番
大上準子の行動について熟知してるのね。

はぁ?

聞きたい事がある。
邪魔が入らない場所で。

言ったでしょ。
聞きたい事があるって。

え?
改まって何?

ぇ?
馬鹿馬鹿しい。
この人間にだけ遠慮する必要なんか無い。

ここ数日の私の行動を
詳しく教えて。

え?
やっぱり問い詰められたのか?



これじゃぁ調査と言うより尋問?
普通印象が違うから
あんた、誰?
になるはずなのに
この世界でのトーチへの存在の割り込みは
他者にはわからない。

単刀直入に質問して
簡単に合理的な答えを求める。

シャナらしいと言えばそうなのだが・・・
石で言えば原石状態?
そのあたりを楽しむ作品ですね。



城址公園がどうかしたのか?

同じ場所・・・
わずかだけど繋がっている。

おい!
準子ってば!

ぁ!
あぁ・・・

どうしたんだよ。
またぼぅっとして。

また?
またってどういう事?

あぁ、ごめん。

怒ってるんじゃない。
聞きたいの。前にそうなったのはいつ?

いつってほら
城址公園でトイレに行ったまま
なかなか帰って来なかったとき
迷ったのかと思って探しに行ったら
池の傍でぼぅっと立ってて
俺、一瞬気づかないで通り過ぎちゃったりしてさ。

傍に居るのに気づかなかった。
見つけた!
トーチになった瞬間!

3日前
大上準子は城址公園で従(ともがら)に喰われて
トーチになった。



何とか知りたい情報は手に入ったようですね。
これを小説で読んだ時は
大丈夫か?
ちゃんと出来るのか?
なんて思ってしまいました。



お帰り。

ぁ・・・

ケーキあるよ。

ケーキ?

昨日のは、ほら
潰れちゃってたから。

ぁ・・・

はむ。
ぅ!

大きくなったけど
やっぱりまだまだ子供ね。

ぁ・・・

そうやって食べ散らかしてるところなんて
ちっちゃい頃のまま。

そうかな?

えぇ。夜に怖い事があると
すぐ私の布団にもぐり込んで来たでしょ?
あの頃のままよ。怖がりだったもんね。

雷とか大雨とか怖いテレビを見た夜なんかも
襖が開いたなぁって思うともう私の布団の中。


今、この母親が話している
大上準子はもう死んでる。
それをこの母親は知らない。

お兄ちゃんが一人暮らしを始めて寂しかった時も
そうしていたわね。

寂しい?
寂しい時も逃げ込むの?
怖い時みたいに。

ん〜
逃げ込むって言うより
一緒に居ようとする
かな?

一緒に・・・

ここで・・・
ここでこうしているみたいに。
今、さびしいのは、あたしのほうかな?

さびしくはならない。みんな忘れるから。
大上準子は居なかった事になる。
トーチとはそういうもの。

はい。

ぁ・・・

開けてみて。

ぁ!

ちゃんと元通りに出来なかったの。
どうしても一つ足りなくて。
だからね
準子が小さい時にプレゼントしてくれた指輪
代わりに使ってみたの。おもちゃだけど宝石だよって。

ぁ!

ごめんね。

うん。

別に怒ったりしてない。
機嫌は良かった。
全然気にしてない。

あぁ。
良かった。

ここは笑うところ。
そういうものだから
トーチも、それにフレイムヘイズも。




親子のすれ違いの
仲直り。
ケーキで釣られたシャナってとこかな?
でも・・・
母親としては仲直りできたという事が
重要なのだと思います。


なんかいい所で切ったなって感じです。
この続き
シャナは無事
城址公園で事件を解決し姿を消す。

同時に大上準子は存在が消える。
つまり大上準子の事を
全ての人が忘れる。

消える前に仲直りできて良かった。
そう思いました。




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