灼眼のシャナII 23 3/3

灼眼のシャナII 23 3/3





内部構造を複雑にしすぎたせいで
とても追跡しきれない・・・
あーたたた。



構造が複雑になるのはあーったりまえです!
文句を言う暇があったら
捜索を続けるんですよ!



はい、はい。それは・・・






マージョリーさん、ありました。
殻の真ん中から少し上に渦の中心が見えます。
ほんとに乗り込むんですか?
こんな不気味な物の中に?



啓作、あんたに出来る事はここまで。



はい。



でも、ここまでは上出来だったわよ。



ぇ?



それじゃ。



行くわよ!



悠二の事、知らせてくれてありがとう。



気をつけて。



大丈夫。
悠二と一緒に帰る。
帰ってもう一度やり直す。



うん。



悠二と一緒に戦うために。



やっぱり、かなわないのかな?
今は坂井君やシャナちゃんたちが無事に。






あれね。



思った以上に小さい。



突入難航。



私がやるわ。



はっはぁ。
やっぱりそうきたか。
我が勇猛なる穂先、マージョリー・ドー



ふ。
私が先頭きって穴をこじ開けるから
後からついてきて。



これほどわかりやすい突破口は
待ち伏せされている可能性は高いぞ。



そんな事は承知の上の爆中。
語ってる暇があればとっとと突っ込むべきなのさ。



そうね。
ま、やる事はきっちりやるから
任せときなさい。



わかった。
任せる。



王様目指す獣たち!



ライオン・統帥・一角獣!



街中ぐるぐる追い回す!



ふ。



ぁ!



とっさにこれだけの攻撃を放ったのは流石だが
あいにく俺には通用・・・



弔詞の詠み手、感謝するのであります。



どういたしまし・・・






マージョリーさん・・・






なるほど。
貴様らを突入させるための囮役か。
珍しく殊勝な真似を。
だが、入ってきたところでどうにもならんさ。



なに?あれは?



妙な気配は時計塔、それ自体だったと?



そうです。素晴らしいでしょ?



探耽求究。
また貴様の仕業か。
度々この地で訳のわからぬ事を。



訳?
訳はもう、わーかりきっていますよ!
観察、研究、実験、発明。
全てが、その試しの上に
この地を選んだのもその道理にそーっています。
ルックー!
今、この世界を動かしている力はかつて
この地に発生させた存在の泉から得られた物!



あの星黎殿の?



生み出した莫大な力は
ベルペオルの施した封印によってこーの地に隠され
計画実行の動力となり
続けて偽りの器を送り込み
さまざまな感情を収集。
蓄積、吸わすことで
制御のためのデータをゲットから・・・



感情を収集する偽りの器?



近衛史菜!



存在の力を動力に
収集した感情を頭脳に
零時迷子を心臓にしたものが
こーこから生まれるのです!



教授、そろそろ独演会は切り上げてくれ。



何を言ってるんです?
今が一番のクライマーックスじゃありませんか!
ごー覧なさい!
いーち番大きな核心をきたす
大命詩篇のありようを!



大命詩篇



何であれ、よからぬ企みには違いあるまい。
即刻破壊するのみだ。



神器ペルソナを。
不備なし。



完了。



頂の座(いただきのくら)!



アステル(星)よ!



悠二、感じる。
この中だ。
やっぱり悠二は大丈夫。
一緒に戦いを終わらせる。
悠二の力が尽きる前に!






また力を持っていかれた。
零時迷子の位置はおおよそつかめたけど
他はまだ何も・・・
もっと考えて、もっと動くんだ。



しまった!






第2段階発動!



ハハハハハハ!
COME a POWER!






うわぁー!






事象はまさにエキサイティング!
移行はまさにエクセレント!
ぐぜ(紅世)でしか生まれ得ないともがら(従)を
この世で生み出す
不可能の壁を越える、その存在!



名づけて・・・
名づけて!
業の立像!



業の立像?