灼眼のシャナII 22 3/3

灼眼のシャナII 22 3/3




だって池くんは坂井君と私の仲を取り持ってくれてたのに
どうして、私の思いの全てが試される寸前に?
こんな・・・



もし、私が選ばれなかった時
私はこれを坂井君とシャナちゃんの為に使えるの?






ヴィルヘルミナ
私、今日 悠二に好きだって言う。



う・・・



危険な行動であります。



う・・・



もし、結果が否と出た場合
どうするのでありますか?
共に戦う事への支障が本当に無いと言い切れるのでありますか?



あ・・・



仮に吉田一美嬢を選ばなかったとしても
彼はやはり彼女を気遣い
思いを残すでありましょう。



ヴィルヘルミナは悠二と一美の事を知らないから。



坂井悠二への妄信を基点に物事を考えるのは危険であります!



妄信なんかじゃない!



いつまでわからない事を言っているのでありますか?



もう、全部決まった事なんだから!



そうして開き直る事と、現実への対処とは
違うものであります!



決まって動き出している事に後から文句を言うのはいいの?!



そんな受け取り方をするのは
冷静でない証拠であります。



何が何でも邪魔をしようとするほうこそ
冷静じゃない!



それとこれとは・・・



違わない!



双方静粛!



ごちそうさま。



既刻理解。(きこくりかい)



そのとおりであります。
あれほど否定をしたのは・・・
わたくしが味わった恐怖の投影でありましょう。
何より天壌の劫火が何も言わなかった。
彼の無言は覚悟の表れ。






なに?



お出かけは何時でありますか?



19時に駅前だから・・・



では、仕度はどうされるのでありますか?



あ、服・・・



この場合、ご自身で仕度をするより他に
無いと思うのでありますが・・・



でも・・・



お早く、ご希望の色なり
様式なりを申告していただかねば
用意が間に合わないのであります。



ヴィルヘルミナ



いささか、わたくし自身の繰言が混入したとはいえ
忠言の妥当性は認めていただけると
思っているのであります。
それらをしっかり踏まえたうえであれば
わたくしが制す理由は無いのであります。



うん。



では、ご要望を。



んと・・・なんか赤いのとか・・・






吉田一美さん。
僕はあなたが好きです。



ぁ・・・



返事はいらない。
どっちかに足を向けてくれるだけでいい。
向こうか、こっちか。






僕は・・・



なんだ?




ぁ?!






調査報告書。






うわぁーー!!






ん?






悠二!



あれは・・・?