灼眼のシャナII ７ 3/3

知るか。

何でもいいじゃ。
やるとなったら優勝目指そうよ。

頑張ろうね。近衛さん。

はい。

それじゃぁ！

ようい、スタート！

池くん、こういう頭を使うゲームとか得意だから
もしかしたら優勝できるかもしれないね。

かもしれない、じゃ駄目なんだ。

え？

絶対に優勝するんだ！

池くん、そんなにソフトクリーム食べたいのかな？

巨大迷路ってのも最近あまり無いよな。

ここも結構昔に出来たからね。
入ったのは初めてだけど。

どうも俺、こういうの苦手。

ざまみ！

みたいね。

あはは。

なぁ、一つ聞いてもいいか？

何？

フレイムヘイズって俺でもなれるのか？

なぜ、そのような事を聞く。

それは・・・

えーっと、どっちに行けば良いんだ？

さぁ・・・

うーん、こっちかな？
あち・・・
ひ！
わぁ！

こっちなんですか？

どうも。

ありがとうございます。

変な遊園地だな。

すごい！池くん。
全然迷わないんだね。

迷ったら優勝できない。
だから、迷うわけにはいかないんだ！

ぁ？

迷路の答えを知っているわけじゃない。
だけど今の僕にはわかる！
あらゆる感覚が研ぎ澄まされ
ゴールを感知している。
全ては・・・
全てはこのために！

ぁ。

吉田さん。
さっきジェットコースターに並んだ時の約束
覚えている？

観覧車の事？

改めてお願いするよ。
もし、この迷路をみんなより早く
一番で脱出できたら・・・
僕と一緒に観覧車に乗って欲しい！
ほしい・・・ほしい・・

もうすぐ乗れるね。

うん。

あきらめないで良かった。
幹事としては失敗もあったけど
吉田さんと観覧車に乗れるなら
もう、何でもいい！

これから吉田さんと僕と二人だけの思い出が始まるんだ。
そして・・・
それはもしかすると・・・
二人の歴史の、とっても大事な１ページになるかもしれない。

うーえー・・・

池くん？
池くん！
しっかりしてぇ！

すまん・・・

池くん、観覧車だけは大丈夫って言うから
でも、すぐにこうなっちゃって・・・

よ、幼稚園の時は・・・
確かに、大丈夫だったんだけど・・・

大人になって悪化してないか？

そうかも・・・
うー・・・

結局、最後まで吉田さんにみっともないとこ見せちゃった。
幹事の段取りも駄目。
すぐに落ち込んで男らしくもない。
観覧車ですら酔う。
まるでいいとこ無しだ。

どうしたの？近衛さん。

池さん。
今日はどうもありがとうございました。
遊園地、また来たいです。

はぁ。

良かったね、池くん。
いろいろあったけど、近衛さんが喜んでくれたら
大成功だよ。

ほら、早くしろよ！

出口閉まっちまうぞ！

それなら大丈夫！

ファンシーパークの完全閉門は
営業終了後１時間だから。

でたー！
池くんリサーチ！

終わり良ければ全て良し。
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