灼眼のシャナII 6 3/3

灼眼のシャナII 6 3/3





せいぜい頑張んなさい。
乙女たち。



ぇぇ。






で、男ばかりのむさくるしい状態がさらに10分続いているわけだな。



いくら何でも遅いな。



見に行くか?



ほっといてやれよ。
女同士で盛り上がってんだろ?



そうかもしれないけど・・・



いいじゃねぇか。
野郎だけでまったりしてるのもよ。

当たり前のやつらと、当たり前にこうして
こんな時間がいつまで続くか・・・



佐藤の言うとおりだな。
いつか街を出る決心をしている僕にとって今は・・・
今、この時間はとても・・・



おいおい、なんで急にしんみりして・・・



キャー。



シャナ!



近衛さん?
うわっ!



あつーー。



やっちゃった。



おがちゃん、使い方教えなかったのか?



つか、なんでこの二人なんだ?



うっさいわね。
いろいろあったのよ。



悠二、これ何とかして。
いや。



待って、これもうちょっと。
うわぁっ!



はぁ。



大丈夫?シャナ。



う、うん。



なんでこんな事に?



こいつが勝手に・・・
ぁ・・・



ご、ごめんなさい。
こんな事・・・初めてで・・・



まったく・・・
悲鳴聞いた時は何事かと思ったよ。



いいんじゃねぇ?
近衛さん、笑ってるし。



シャナちゃんには災難だったけどな。



譲ちゃんたち、随分さっぱりした顔してんじゃねぇか。



ま、身の丈にあったアドバイス、してあげたつもりだしね。
うふふ。



なーるほど、なーるほど。
数百年の遍歴も伊達じゃねぇってわけ・・・
いてぇ!



お黙り!馬鹿マルコ!






全滅だった。



ま、結局あの後、勉強しなかったしな。



不景気な顔、しない!
勉強会の成果はテストの出来だけじゃないって。



吉田さんとシャナちゃん、あの後
何となく近衛さんと打ち解けたみたい。



じゃ、あれ?



それが、また屋上に。



ご用があるそうです。



すぐ戻ってくるから先に食べててぇ、だってさ。



ぁ?






弔詞の詠み手が?



気持ちを通じ合わせる事が大切だって。



ぁ。



片思いのうちは自分の嫌な所といっぱい向き合う事になる。
でも、それだけ好きってことだから
恥ずかしがる事ない。
そんな風にもマージョリーさん、言ってた。



どうして私にそんな事を?



シャナちゃんにも伝えないと
ずるいって思ったから。



ぁ。



もう、自分のやなところを増やしたくないから。



気持ちを通じ合わせる。
悠二と通じ合っていなかったから
今まで、近衛史菜(このえふみな)との事も・・・



行こう、シャナちゃん。
お腹減っちゃった。






さて、昨夜の怠慢の分まで厳しくいくのであります。



た、怠慢って。
ちゃんと理由は説明・・・



始めるのであります。



覚悟。



ヴィルヘルミナ



シャナ。



もう、よろしいのでありますか?



確かめる。
悠二がどれだけヴィルヘルミナから学んだか。



お帰り、シャナ。



通じあいたい。悠二と。
あたしは悠二の事が・・・
でも、もうそれだけじゃ・・・
確かめたい。悠二の気持ち。
だからもう一度、悠二に。悠二と。



行くわよ!