劇場版 灼眼のシャナ 9/9

劇場版 灼眼のシャナ 9/9





いや・・・。



どう?
僕、直せる?



もはや残り火とも言えぬ。
今のおまえはほんの小さな火の粉にすぎん。



そっか。
不思議だな。
消えるのは淋しいけど
もう、つらいとは思わない。

わかったよ。
自分が何者か?
なんてどうでもいい。

今できることをやる。
それだけだったんだ。



馬鹿な悩み。



うん。



おまえは初めからそうしてた。



そうかな?
そうだったんだ。
シャナ。



ん?



お願いがあるんだけど。



なに?



シャナって名前・・・



ぁ?



ずっと使ってくれないかな?



うん。



あ!
え?
あれ?
居る?
まだ居る!
消えてない!
なんで?



坂井悠二
これこそが貴様の中になる宝具の力だったのだ。
午前零時と共に存在の力を回復する。
その名を零時迷子と言う。



それじゃぁ・・・



そう、おまえは消えない。



しかし、貴様が危険なミステスであることに変わりは無い。
我らはしばらく留まり、貴様を見張る事とする。



うん。



文句ある?



無いよ。



よろしい。