灼眼のシャナ18 2/3

灼眼のシャナ18 2/3





ごめんね。
待った?



い、いえ。
全然。



行こうか?



はい。






ゆうちゃん、どうしちゃったのかしら?
土曜はいつも午後から鍛錬でしょ?
早く帰ってくるはずよね。



今日は夜からって言ってある。



え?



大丈夫。
お祭りに行く事は内緒にしてあるから。



そう・・・
だとしたら・・・
もしかして、寄り道しちゃったかな?



寄り道?



シャナちゃん
一緒にゆうちゃん探しに行きましょうか?



池君たちと縁日で遊んでいるかもしれないし。
メモを残しておけば行き違っても大丈夫よ。



うん・・・



向こうでバッタリ逢ったほうが
ゆうちゃん、もっとびっくりするかもしれないわよ。



ぁ?



ね。







はぁ〜。



シャナちゃん
ほら、あれ りんご飴。



ん?



ゆうちゃん、縁日に来ると絶対に買うのよ。

食べてみる?



うん。



ぁ?



どうかした?

ゆうちゃん?



ううん、違う人。
でも、いいの。






姐さん
俺たちの訓練の邪魔しないでください。
祭りなんて来ている場合じゃぁ・・・



うるさい。
女が出かけるって言ったら、黙って付き合うもんよ。



それによぉ
あのまんま続けていたら不細工な人間 活造りができちまうってもんだ。
ウワハハハハハ。



栄太
何か酒 買ってきて。



飲むんですか?



文句あるの?!



いえ、全然。



ぁあ。



ぁ!



おがちゃん、行くよ。



う、うん。






結構、店 出ているね。
りんご飴あるかな?



坂井君が大丈夫なのか、知りたい。
けど・・・怖い。
でも、このままじゃ ずっと・・・






あぁ、後はあのお嬢ちゃんの協力を待つだけです。



うむ。
この違和感だけが気になるのぉ。
歪みが大きなせいかもしれんが。



ともがら(従)の気配はありませんね。
今のところ打つ手はありません。



うむ。






まぁーったく
人間も使いようですねぇ。
フレイムヘイズの誰一人気づいてないんですから。



教授
準備完了ですでーす。



エークセレント!






大丈夫・・・
坂井君はきっと大丈夫。
それで坂井君に言うんだ。
ちゃんと好きですって。






作戦開始!



はい、はい。






あ!



ぁ!



ん!



ぅぁ!



どういう事?
今まで何の気配もなかったのに。



シャナちゃん、どうかしたの?



ぅ!

千草!
私、用があるの忘れていた。
先に帰っていて。



え?



お願い。






と、ともがら(従)ですか?



らしいな。
なら、自在式だけで気配がねぇってのはどういうこったぁ?



どっかに潜り込んでいるのか?
とにかく気晴らしはここまでね。



じゃ、俺たちは玻璃壇に行けばいいんですね。
ともがら(従)の居場所 探ればいいんでしょ?



すっかり慣れちまってまぁ〜。



やり方はもう わかっているわね。



はい。



おいおい、本気であいつら連れて行くつもりじゃねぇだろうなぁ。



まさか。
その場限りの使いっ走り。
いつも通りよ。
玻璃壇で探る必要もあるしね。



だったらいいがよ。



にしても、この自在式
随分大掛かりね。






これほどの仕掛け、只者ではないな。



うん。



悠二も気づいているはず。
どこに居るの?






ともがら(従)か?
とにかくシャナに。
吉田さん!



はぁ・・・
ぁ!



吉田・・・さん・・・



うそ・・・
坂井君・・・
うそ・・・



吉田さん、どうしたの?



う!



これ・・・宝具・・・?

まさか・・・






悠二。
吉田一美。

なんで?
どうして吉田一美が悠二と一緒に?



いや・・・
いや!



吉田さん!



シャナ・・・



悠二!どうして!



吉田さんに知られたんだ。
僕がトーチって事。
早く追いかけないと!
吉田さん、泣いていた!
あのままじゃ・・・



そんなの ほっとけばいい。



シャナ?



ほっとけばいい!

わかるでしょ?!
ともがら(従)が動いているのよ!



そうだけど・・・
吉田さんに、ちゃんと説明しなきゃ。



悠二は私と一緒に居なきゃ駄目。
吉田一美に話す必要なんか無い!



そういう訳にはいかないよ。



駄目!
ほっとけばいい!
私たちには関係ない!



関係ない?



だってそうだもの。
吉田一美なんか関係ない。
どうでもいい事よ!



シャナ!
シャナがそんな事 言うなんて思わなかった。
僕にはどうでもよくない。



悠二!



吉田さん・・・






悠二・・・