灼眼のシャナ１０ 3/3

灼眼のシャナ１０　3/3

どこか出かける予定でもあるの？

さっきっからソワソワ落ち着かないし、
外ばっかり見てるから。

ちょっと友達と・・・
でも、別にいいんだ。
行かなくても。

そう。

行っても役に立ちそうもないから。

そう言われたの？
それともそう言ったの？

あち。

うわぁ！

存在、存在の力を・・・

あきらめなさい！
いくら喰っても、おまえは消える！

おれは消えない！
消えない！

こいつ・・・

巨体ではあっても、本体となる核はごく小さいとみえる。
それを潰すまで切り続けるしかない。

うん。

うわぁ〜！

もっと俺の存在の力
喰わなければ。
存在の力を！

無駄だと言ってるでしょ！

痛い！痛い！痛い！

うるさい！

俺を消すな！
俺の存在を消すな〜！

うるさい！うるさい！うるさい！

ごちそうさま。

ねぇ、ゆうちゃん。
その友達、ゆうちゃんが役にたつから来て欲しかったのかしら？

え？

傍に居るだけでその人の力になれる事だってあると思うの。

ごちそうさま。

お粗末さま。

傍に居るだけでその人の力になれる事だってあると思うの。

でも、シャナは僕なんか居なくても戦える。
シャナは強いんだから・・・

シャナ・・・

シャ

消えたくない。
なぜだ？なぜ？

おまえが　りんね（燐子）だから。

よせ。
俺は消えたくない。
やめろ！やめろ！やめろ！

うわぁ〜！！！！
おれは・・・存在・・・してる・・・

シャナ。

シャナ、大丈夫？

平気よ。
怪我なんかしてない。

こういうのも慣れてるし。
ちょっと疲れただけ。

シャナ、ごめん。

悠二。どうして・・・

あ・・・

苦しいよ。悠二。
独りだと苦しい。

シャナ。

ごめん。

独りにしてごめん。

悠二、強くなってよ。
もっと強く・・・

うん、なるよ。
強くなる。
一緒に居られるように。

きゃぁ〜！

汚ねぇな。ゴミ飛ばすんじゃねぇ。

ほっほぉー！！
すげぇな。
こいつ、すげぇ〜金持ち。

パツ金の　おぼっちゃまか。

ほら、ヘルプミーとか言ってみな。

続きまして４番、ファースト。

おやめなさい。
ゴミ虫ども。

あぁ？

うぉ！

すげぇ〜！

なんだこいつ！？

お譲様登場ってか？

お兄様、駄目でしょ。
私が待っていてと言ったら、ちゃんと待っていないと。

うん、ちゃんと待っていたよ。僕。
まだ、こつら食べてない。

まぁ、お兄様ったら。

ヘヘヘ。

はぁ〜ん？
おめぇ、何　言ってるんだ？

よろしいですわよ。
お兄様。
遠慮なくおあがりくださいな。

え？！

まぁ、お偉いですわ。
お兄様。
ちゃんとトーチの分を残しておけるように　なりましたのね。

うん、そうしないと駄目だって
ティリエルが言ったから。

うふ。
うれしい。
お兄様。

まったく・・・
兄弟でよくやる・・・
愛染自ソラト、愛染他ティリエル。