灼眼のシャナ10 2/3

灼眼のシャナ10 2/3






あっ!






今日は学校終わったら封絶はって少し動きの大きい鍛錬する。






なに?何か約束?



いや、平井さんにノートを見せてもらうって言っていたから。
平井さん、また今度でいいよ、ごめんね。



怒っちゃった?



僕のほうからお願いしていたから謝ってくるよ。






シャナ、ごめん。
でも、学校の委員会だし・・・
鍛錬は夜だってできるだろ?



今日は学校終わったらやるって言ってあった。



仕方ないじゃないか。



断ればいい。



もう、引き受けちゃったんだから今さら言えないよ。



鍛錬のほうが大事でしょ!



そりゃぁ・・・
でも学校だって。



どうでも良いことよ!
それにこっちが先!



だからそれは謝っただろ。



鍛錬して欲しいって言ったのは悠二じゃない!



そうだけど、今日ぐらいいいだろ?



悠二は真剣みが足りない。



そんな事無い!



とにかく今日は駄目!



なんでだよ!?



だめなの!



そんな勝手な言い方無いよ!
僕は委員会に出るからね。



悠二は鍛錬しなきゃ駄目なの!
凄く弱いし、凄くみっともないんだから。
今のままじゃ全然役にたたない!
だから!・・・



そんなのわかっているよ。



悠二・・・






平井さん、どうだった?



ああ、全然怒ってなかった。
ちょっと言ってみただけだって。



なんだ・・・



吉田さん、今日は残業だな。坂井と。



はい。






あら、シャナちゃん 一人?
ゆうちゃんは?



今日は委員会とかいうのに出てる。



そう、じゃぁ中で待ってたら?
美味しいプリン作ったの。



ふぅん、シャナちゃん独り暮らしだったの。
大変ね。



別に、慣れているから。
美味しい。
千草のは全然おいしい。



そう、良かったわ。
ねぇ、シャナちゃん
お夕飯たべてらっしゃいな。






くそ。。。






どうしよう、帰りは坂井君と二人。
何、話そう。
もし会話が途切れちゃったら・・・



あっ!



大丈夫?



はい。



ねぇ、さっき聞いたんだけど
2組の平井さん、テストで100点しか取ったことないんだって。



そうそう、体育の時も凄かったらしいよ。



居るんだよね、ああいう子。






あ、あの〜・・・



え?



あの〜



聞きたい。ゆかりちゃんの事。
このままずっと一人で考えていたら・・・私・・・



ゆかりちゃんの事、どう思っているんですか?



え?



あ!
さっき3組の人が言ってましたけど、凄いですよね。



あぁ、
凄いよね。ほんと。
そうなんだ。シャナは凄すぎる。



バカ、バカ
本当に意気地なし。






ただいま。

だ・・・



ゆうちゃん、遅かったわね。



シャナちゃん、もう夕食も終わって、お風呂も入ってもらったの。
どう、これ。
私のお古だけど、シャナちゃん 着てくれるって言うから。



あ、あぁ。
いいんじゃない。



ゆうちゃん、遅いから送ってあげなさい。



シャナが夜は僕の部屋に泊まっているって知ったら
母さん、驚くよな。

シャナ?



今日の分の鍛錬。



いいよ、今日はもう遅いし。



悠二?



じゃぁ。



どうして?



あやつも所詮はつまらぬ凡人でしかなかったか。



ともがら(従)がそう、来ればいい。
フレイムヘイズでもかまわない。
戦いになれば悠二だって・・・






あっ!
来た!

ほんとに・・・



俺の存在の力!俺の存在の力!
うわぁーーー






うん?



なんだこりゃ?
りんね(燐子)か?



みたいね。



随分へたくそな封絶だな。



行かねぇのか?



行かない事もないけど詞がうかばないのよね。



あぁ?
弔詞の詠み手がそりゃねぇだろ!



でもそうなんだから しょうがないじゃない。
一言もうかばないわ。
どん底ね。



ちょうどいいわ。
チビジャリに任せておきましょ。



悠二が来ない!悠二が来ない!
どうして?!
私は悠二にただ・・・






何しているの?
あれ?!



俺の・・・俺の・・・



錯乱しているな。



おそらく、主を無くしたりんね(燐子)だろう。



主を無くした?



じゃぁ、ほっといても何日かで消える?



うむ。



りんね(燐子)はいくら存在の力を喰らおうと
自分の物にはできぬからな。



フレイムヘイズ
主を殺した討滅の道具め!
だが、俺は消せないぞ!
俺は消えない!



いいえ、おまえは消えるのよ!



やだ!俺は存在する・・・



うわぁーー!!
俺の!俺の!



なに?
こいつの身体!ぶよぶよして切りにくいったら!



俺の存在の力が!
消えるな!消えるな!