灼眼のシャナ9 2/3

灼眼のシャナ9 2/3



あ、あの二人ってとこでどう?



あ?



うん?



僕はかまわないよ。
坂井もいいだろ?



あ、うん。
いいけど。



わぁ。



平井さんもいい?



クラスのヒロインに来てもらわなきゃ始まらないもん。



私は・・・



いいじゃないか。行こうよ。



まぁ、いいけど。



じゃあ決まり!
日曜の10時に現地集合。



あ?



と言う訳だから、遅れないでよ!
あんたたちは昔から遅刻ばっかなんだから。



行かねぇよ。俺ら。



え?



勝手に決めんな。



おがちゃん、すまんな。いろいろあるんだ。
また今度な。



チェ。






なんか おがちゃんに悪いことしたな。



しょうがないだろ。
週末は何が何でも
マージョリーさんを外に連れ出すって言ったのはおまえだぜ。



わかってる。
なにがあったか知らないけどあの日以来、
姐さん毎日部屋で飲んだくれているだけだし
いい加減、どこか遊びにでも連れ出さないと
身体壊しちまうよ。



あ!?



お帰り、ご両人。
相変わらず腑抜けているぜ。
我が悪酔いの眠り姫、マージョリー・ドーはよう。



はぁ〜。
あら、お早いお帰りで。
これまた。ケッ。



あ・・・






どう?その水着。



うん、そんなに派手すぎなくてこのくらいならいいかも。



うふふ。イヒヒ。



あ?
あ、緒方さん?



うひひ。



緒方さん?



へ、へ?!
お、緒方さん!?



男の子とプール行くのに、地味な水着でどうすんのよ!
それ、試着するまで服はおあずけ!!



そんなぁ〜。



愛情、愛情。
さぁ、早く着た、着た。



う、うん。。。



もう、いいかい?



も、もうちょっと・・・



もう、いいかい?



うん・・・
もう いいけど。



だったら、とっとと見せる!!



ひ〜



お、ほう!



緒方さん、もう許して・・・



次はこれ!
それとも、こっちいってみようか?



普通のワンピースでいいってば。






はい、シャナちゃん。
水着、買ってきたわよ。



う・・・ん。。。



みんなでプール行くのに、学校の水着じゃあ あんまりにもね。



あんまりって?



学校じゃあ着られないかわいい水着を着るチャンスってことよ。



ふ〜ん・・・



早速、着てみる?



うん。



え?



うん?



え?



うわ〜!



そこで待ってなさいね。



貴様は学習という物を知らぬのか?



誤解だってば。






やっぱ、でかいな〜。



近所にこういうのがあると、夏場は助かるよ。



田中と佐藤、やっぱり来ないみたい。
全然、電話も出ないし。



う・・・ん・・・



うわ、別にあいつら、どうだって良いんだけどさ。
この5人で楽しくやろう。



うん。そうだね。



うん。



う・・・ん・・・?



どうしたの?



これ、なんだろ?



水中カップル騎馬戦?



なになに?



男女ペアになって水中騎馬戦をしていただきます。
優勝チームの商品は
夜景の見える豪華ディナー無料ご招待と
手作りパン食べ放題。



手作りパン食べ放題。



ペアで夜景の見えるレストラン。






きみの瞳に乾杯。



か、乾杯。






わぁ〜・・・



面白そうじゃ。
やるのは午後からみたいだし、参加してみない?



やる!



私もやってみたいです。



んじゃ、決定。
男子が一人足りないけど、それは後で考えよ。






うわ・・・



お!来た!



ん?



おお!



おまたせ。



吉田さんたちは?



あわてない、あわてない。

それではお待たせしました。
ゆかり&一美の水着ファッションショー!

まずは、平井さん どうぞ!



あぁ・・・



なに?



何でもない。



続いて吉田さん、どうぞ!



うぉ!



え?



一美?



緒方さん、やっぱりなんか私・・・



はい、いいから来る!



え?



うわぁ〜!



む〜。






暑い!死ぬ!地獄!



姐さん
そう言ったってたまには外出しなきゃ
身体壊しますよ。



これじゃあ、出たほうが身体に悪い。



そうかも知れませんけど・・・



ん?



栄太、あれ何?



え?






マージョリーさん、
本当に今、ここに入るんですか?



当たり前でしょ。
この暑さをしのぐには持って来いじゃないの。



あ、明日にしませんか?
今日だけはちょっと日が悪いつーかですね。



あ〜?






ん?



どうかした?



弔詞の詠み手が来た。



え?



弔詞のって・・・
ここにあの人が?



殺気は感じられないけど・・・
うん?
なによ。



なんかさ、
フレイムヘイズが二人もこんなプールにのんびり遊びに来てるかと思うと
ちょっと おかしくて。



うわ・・・
ちょっとシャナ!



うるさい!うるさい!うるさい!



ちょっと売店に行って来るね。



うん。



ふ・・・ん・・・



結局 来ちまったな。



しょうがないだろ。
姐さん、言い出したら聞かないんだから。



でも、やばいかもな。
もし、おがちゃん達に会ったら なんて言う?



大丈夫だって。
こんだけ人が居るんだぜ。
そう簡単に会うはずは・・・



う!!



なにしてるの?あんたたち!!



おがちゃん・・・



これ、どういう事よ!?



いや、これには訳が・・・






酒、一つ買いに行かせただけなのに・・・
啓作も栄太も何やってるのかしら?



ウハハハハ。
大方、底なしの飲んだくれに愛想つかしたんじゃないのか?
ワハハハハハ。

ヘ、痛いね。



うん?



一体どうなっているの?
あたしの誘いを断っておいて、なんでここに居るの?
二人で来たの?
どういうこと?
ねぇ!



何かあったんですか?



さぁ〜?
よく わかんないけど、なんか痴情の もつれらしいわね。



ふ〜ん。



なによ!



それは・・・



ん?



う!



じゃぁ、やっぱりただ遊びに来ただけって事?



そういう事。
今はあんたとドンパチやる気ないの。
その気なら ほか あたって。
うーーん。

水辺で酒飲んで寝っころがれれば
弔詞の詠み手は満足です・・・と。



弔詞の詠み手もフレイムヘイズとしては終わりか。