灼眼のシャナ5 1/3

灼眼のシャナ5 1/3


それぞれの想い






それでもトーチとしてただ忘れられるよりましだよ。
僕の存在は。
僕の記憶が池たちに残るような気がして。
それにきみ達は僕のこと、だんだん忘れたりしないわけだ。



そうね。
でも結局は。



シャナがぼくのことを覚えていてくれる。
僕はそれで満足だった。



でも、僕は何も知らなかったんだ。
そう、何も。






シャナ、どこに行ったんだろう。



シャナ!!



来るな!



ど、どうしたんだよ。
何かあったのか?



ほっといて。



え?でも。



おまえのせいだ。



す、すぐ着替え用意するから。
早く家の中に。



シャナ・・・



所詮トーチのおまえなんかに。






やはり、気のせいではないな。
布石として配置したトーチを誰かが消している。



まさか・・・



いや、フレイムヘイズではないな。
私を誘い出すつもりなら、もっと派手に
たくさん消しているだろう。

それに、私たちの計画にトーチを使うことは
フレイムヘイズも気づいていないはずだ。



ご、ご主人様。



安心し。マリアンヌ。
邪魔はさせない。
たとえ相手がだれであろうと、絶対に。






いってきます。





できる。大丈夫。言える。
できる。大丈夫。言える。



おはよう。吉田さん。



お、おはよう。池くん。



どうしたの?



あ、あの〜
坂井くんは?



いや、まだ会っていないけど。



そう。



なに・・・
坂井に用事でも?



え、池くん、違うの。
これはたまたまお父さんがくれて・・・
映画とかでも・・・その・・・良かったんだけど・・・
こういうのもいいかなって。
私、だから・・・



おはよう。



おはようございます。



ああ、ちょうどいいところに。



ちょうどいい?



なぁ、放課後って暇だったりする?



放課後?特に用事は無いけど。



よろしい。



ねぇ、吉田さん、坂井なんてどうかな?



え?



誰かにドタキャンされて一緒に行く人を探しているんだろ?



え???
あの・・・
実は美術展のチケットが2枚あって
その・・・もし今日の放課後時間があったら・・・



これって・・・



ぼくと?






あー。
もう授業始まってんなぁ〜



面倒だ、さぼっちまうか。



おう。



あ、



どうした。



朝から嫌なやつに会っちまったよ。






あれだけ ぶったたいておけば
灼眼のチビジャリも当分出てこないでしょうね。



あぁ、あとはメインディッシュの屍拾いだ。
とっとと見つけて食いちぎってやろうぜ。
ワハハハハハ



いつものようにこの街に土地勘のある人間の案内役をみつけましょ。



色ボケ好みの若くていきのいい奴をなぁ〜



おだまり。馬鹿マルコ。



こいつらでいっか。



OK、OK。
ちと好みよりは若いか。



待て、こらぁ〜



なんだぁ?このやろう・・・



誰だか知らないけど、余計な真似するなよな。
怪我したって知らねぇぞ。



怪我してるのはそっちじゃないの。



う、うるせぇ!



行こうぜ、田中。



おい、どうした。



あ、姉さんと呼ばせてもらってもいいですか?






え、どうするんだよ。



え?じゃないだろ、放課後だよ。放課後。



ああ。



暇なのはおまえしか居ないんだし。
それに、せっかくのチケットがもったいないだろ?
二人で行って来いよ。



そうだね。



僕なんかでよかったら・・・






ミステスから距離をとりすぎではないか?