灼眼のシャナ4 2/3

灼眼のシャナ4 2/3




一番いい部屋、空いているわよね。



は、はい。



ふん、これでこの街 最高ですって?
ありがたくって涙が出るわ。



へへーん、また男でもひっつかまえて
ましなねぐらを手に入れればいいじゃないか。
え〜?我が色ボケ姫、マージョリー・ドーよ。
ワハハハハハ



お黙り、馬鹿マルコ。



まったく、とんだ街に逃げ込んでくれたわ。
屍拾いのくそ野郎ってば。
ともがら(従)どころかフレイムヘイズまで居るじゃないの。
トーチもやたらごろごろしているし。
おかげであいつの気配がつかみにくいったら。
邪魔よ。



だったら先にその ともがらかフレイムヘイズを噛み裂いて
燃やしちまえ。



ふん、それもありかもね。
ともかく最悪よ。ここは。
なーに、このちびっちゃいの。
物も安酒ばっかり。



へん、確かに最高のホテルだぜ。
こっちはおまえの酒臭い寝息かがないですむわけだ。





やはり感じる。
フレイムヘイズだ。
残念だがミステスにかまけている時間はもう無い。



ご主人様、天壌の劫火のフレイムヘイズのみならず
もう一人とは、ご用心を。



大丈夫だよ。マリアンヌ。
あと少しできみの為の力が集まる。
いまさら邪魔などさせはしないさ。
この計画が成就すれば きみはりんね(燐子)などという道具ではなくなる。
この世で生きていける一つの存在になれるんだよ。



ご主人様、私はもう十分な思いを。



いいや、まだ足りない。
きみは私から力を与えられなければ三日と持たず消えてしまう。
あまりに はかない存在だ。



私はそれがご主人様との分かちがたい絆であると感じています。



ああ、マリアンヌ、マリアンヌ。
きみはなんて嬉しいことを言ってくれるんだ。


でもね、私はどうしても成し遂げたいんだ。
ぐぜ(紅世)から渡り来た意味。
この世に存在を求めた理由。
全てはマリアンヌ、きみのためだったんだから。
ああ、なんと美しい眺めなんだろう。
ほら、存在の力がこんなに。



ご主人様。



大丈夫、きっとうまくいくよ。




なんで・・・
少し寝る。



このところまともに休息をとっていない。
やはり下へ降りたらどうだ?



うん、そうね。






う〜ん、いい匂い・・・

う〜ん、なんだ?シャナか。


え?えっ?えーっ?
なんで!!



うむ、目が覚めたか。



な、なんで こんなとこに。



貴様が気にすることではない。



気にするなって、急にこんな・・・



うっ・・・



へっ・・・




おまえーーー!!



ど、僕はぜんぜん何も・・・



覚えておらんのか?



我が下で寝るように勧めたのだ。
少し疲れがみえたからな。
寝ぼけてベットにもぐりこんだのはおまえだがな。
しかし、問題あるまい。
常のおまえならば。



そう、問題ない。



え!?



おまえはトーチなんだから。



そういう問題?



うるさい! うるさい! うるさい!



わかったよ。とにかく学校あるし、着替えたら?
僕は顔を洗ってくるから。



なんで・・・



はぁ、まいったな。
かわいい顔してたんだな。
あ、いかん いかん。





こらぁ〜!!
もっと気ぃ入れて走れー!!



なんなの?
近藤のやつ。



妙に気合はいっているね。



前から変なやつじゃ。



まぁね。



スケベだし。



そこ!!
なーにを しゃべってるんだ!!
たく!!


平井め、教師を馬鹿にして調子にのっているらしいが
おれの授業ではそうはいかん。
鍛えなおしてやる。



なんだこれ。



何周させる気なんだ。



ちょっと変だよね。



でも、これなら先生とトラブルになることはなさそうだ。
あっ。



なんで・・・



くっそーー
平井のやつ涼しい顔しやがって。
どういう事だ。



くそ、これじゃただの しごきじゃねぇか。



むかついてきた。



吉田さん!!



一美!!



こらぁ〜!!
何をしている!!



先生!一美を休ませてあげてください。
彼女、貧血気味なんです。



そういう事を言ってさぼっていたら
いつまでたっても体力がつかないではないか!!



先生、やめてください。
いくらなんでも ひどすぎます。



坂井!先生はおまえたちを鍛えるために・・・




おーーー




邪魔よ。



ひ、平井!きさま!!



馬鹿な訓練。
疲れるだけで何の意味もないわ。
おまえ、この授業の意味を説明しなさい。



な、なに!!



お、おまえ・・・
教師を・・・
足蹴にするということはどういうことかわかっているんだろうな。




大丈夫?



は、はい。




問題行動だ!
停学だ!
いや、退学だ!!



目障りなやつ。



な、なんだ、その顔は。



シャナのやつ、まさか先生 殴ったりしないよな。




何とか言え!!



平井のやつ。
やるぜ。いくぞ。



おー。



まずい、まずい。
でも止めたって無駄だろうし。。。




平井!!
聞こえんのか!!



蹴りだ!!



うーー。



ありがと。



うん。



先生、大丈夫ですか?
危ないですよ。急にトラックの中に入ってきちゃあ。



な・・・