ツバサ・クロニクル 19 3/3

ツバサ・クロニクル 19 3/3



結局、一人で倒せなかった。



実力とは関係ないよ。
あの鬼児
変だったもん。



確かにロの段階の鬼児なのに
形を変えましたね。



それに鬼児って鬼児狩りしか襲わないはずなのに。
一般人のちっこいにゃんこさんに
向かって行ったし。



ぁ・・・



やっぱりこのところ、妙だぞ。
この国は・・・



ぁ・・・






右からの攻撃に
まだ弱いんだな。
小狼






ただいま!



あ!



ファイさん!



ちょっと鬼児に遭遇してドジっちゃって。



あれ?
お客さん?



ぁ!



うわ!



ぁ・・・



蘇摩!



ぁ・・・



なんでここに・・・
お前が居るんだ?



ぁ?






て、単なる厄介払いだろうが!
うわ!



では、元気でお過ごしくださいね。



てめぇ!
覚えていろよ!



姫様。
黒剛はいずこに?



あの方の元に送りました。
きっとよしなに取り計らってくれることでしょう。
旅が始まりますわ。






知世姫も一緒なのか?



ぁ・・・?



あの・・・
確かに私は蘇摩です。
でも、あなたとお会いするのは
今回が初めてだと思うのですが。



え?






これで大丈夫です。



ありがとう。
それと店番、お疲れ様だったね。



モコナも頑張ったよ。



新種の鬼児を見たって人の話は
どうでしたか?



それがね・・・
行き違いで会えなかったんだよ。



そうでしたか・・・



鬼児狩りの蘇摩さん
黒剛の国にいらっしゃる蘇摩さんに
本当にそっくりなんですね。



うん・・・



黒剛、びっくりして
ファイ落っことした!



ははは。



うるせぇ。



でも、本当にいろんな世界に居るんだね。



ふん。



次元の魔女が言っていたように
同じだけど違う人が。
これからも会うかもしれないねぇ。
前居た世界で会った人と。



ぁ・・・






黒剛さん。



ぁ?



ここでは、ある段階以上の鬼児は
武器が無いと倒せないそうです。



らしいな。



ん・・・



おれに・・・
剣を教えてもらえませんか?



それは
お前が生きるためか?



生きてやると決めたことを
やるためです。



綺麗ごとじゃ済まないかもよ。
小狼くん。



え?



黒りんに教えを請うなら
自分に向かってくる奴とか・・・
生涯守ると決めたものを奪おうとする奴を
全て倒す覚悟が無いとね。



でも、きっと出来るはずだよ。
小狼くんは自分から生きる人だから。



ファイさん。



めんどくせぇ。

死ぬ気で来い。



はい。