ツバサ・クロニクル 9 3/3

ツバサ・クロニクル 9 3/3




てや!



これで触らずに玉を壊せるよ。



てやぁ!



ふふふ。



ひゅう!
黒さま、素敵!






お、おまえたち!



みんな、今から領主の城に攻め入る事にしたの。



自由はおれたちの手で勝ち取るんだ!



おう!



よし、私も行くぞ。



お待ちなさい。
あなたは、行っては駄目。



さ、さくら・・・



あなたには、他にやるべき事があるわ。



やるべきこと?



神の愛娘の言葉よ。
あなたはここに残ったほうがいいわ。



で、でも・・・






小狼くん!
モコナと一緒に先に進んで。



でも、決着はついていません。



うん。
でも、三人居ても
あんまり効果なさそうだし。
それに、脚が動くうちに先に進むべきでしょ?
小狼くんにはやるべき事があるんだから。

大丈夫。
ここは黒ぴーが何とかするから。



って、俺かよ!



ありがとうございます。



あの上のほうが魔力が薄い。
小狼くんなら出られるよねぇ?



すごく高ーい。
小狼、届く?



おめぇ、居ねぇと思ったらそんな所に隠れてやがったのか!



高い、高いね。



大丈夫だよ。



何の相談かは知らないが
私をあまり退屈させてくれるな。
童達よ。



って、なんで俺が!



行きます!



てやぁ!



一人、逃がしてしまったのだな。
仕方ない。
残った童共に少々お灸をすえるとするか。



この雨、やっぱり痛いね。



当たったら服も身体も溶けちまうみてぇだからな。



先ほどの童と同じ方法では
逃げ出せんぞ。



ぁ!



て!



黒むう、ひどい。



ああしなければ、おまえ
今頃、溶けているぞ。



そうなんだけど、もっと優しくして欲しかったよ。



なかなかやる童共だ。
これは久しぶりに退屈せずにすみそうだ。



なかなかマジなピンチだね。



へっ。






さくら。
やっぱり私も、街のみんなと一緒に・・・



さ、さくら・・・



行きましょう。
春香。



行くって、どこにだ?



さ、さくら・・・?






小狼
脚、痛い?



平気だ。



だったら、二度と立ち上がれないようにしてやる!



モコナ
離れてくれるか?



ん?



小狼



早く。



う!
へぇ!
忌々しい、小僧め!
この手で葬ってくれる!



秘術か?



そうだ!
この身体には、我が親父様の秘術が施されているのだ!



てぇ!



ん。



どうだ?
俺様の力は?
ふん!



ん・・・