ツバサ・クロニクル　５　2/3

うわぁ〜！！！

正義君！
モコナ！

阪神城で待つ・・・

これは！
ファイさん！
黒剛さん！

しらもそいりへせまふ
まこべゆふぁいふへ
ほれほは。

おそけわたくけ
がめおは
ほそきまさきほめいほせれ。

は？

ぁ？

それせ、うみしへこば！
たかめせ。

うーれいめよ。
こーるいけ・・・

耳が変になったわけじゃない・・・
でも、急に言葉が通じなくなるなんて・・・
さっきと違うところなんて無いのに・・・

モコナ？！

はーい！

うわぁ〜。
助けてぇ〜！

ねぇ、本当にあの子なの？
笙悟くんが気に入ったってのは？

間違いないです！
我ら親衛隊の追跡調査によれば・・・

奴らの中で一番小さい奴が小狼のはずです！

ふーん。

随分遠いんですね。
阪神城って・・・

こりゃ、乗り物で行ったほうがいいかもしれないね。

ちがいねぇ。

ぁ？

通じてるな・・・
言葉。

みたいですね。

きっとオレたちがモコナに近づいたからだろうね。

揺れる〜♪
揺れる〜♪
風船のような私〜♪

かぜさん、ふけふけ♪
もっとふけ♪

モコナはオレ達の翻訳機の代わりをしてたんだね。

てぇ、めんどくせぇ！

あれが阪神城？

あんな所に・・・
ほら！

揺れる〜♪
揺れる〜♪
風船のような私〜♪

ぁ！

正義君！

楽しそうじゃねぇか！
白いほうは。

いくぞ！

ぁ！

俺に任せろ！

破魔・竜王刃（はま・りゅうおうじん）！

隊長！
しっかり！

やっぱり、あんたたちじゃ
力不足みたいね。

なんだ？
あの女は？

プリメーラちゃんを知らないなんて
モグリだな！

プリメーラちゃんは、歌って踊れて
ドラマも出来る
この国一番のアイドルなんだぞ！

その上、すごーく強い巧断がついているんだぞ！

そういうこと。
待ってたわよ！
あんたたち！

モコナと正義くんは帰してください。

正義君って・・・
あれ、小狼じゃないの？

小狼は、おれです！

馬鹿！
あんたたち、思いっきり間違っているじゃないのよ！

用があるなら
おれが聞きます！

だーめ。

二人を帰して欲しかったら
このあたしと勝負しなさい！

そんな・・・

冗談じゃねぇ・・・
あんなのと戦えるか・・・

うふ。

ここは、オレが何とかするよ。

ファイさん？

オレの巧断に手伝ってもらってね。

ファイさん！

こいつにも巧断がついていたのか？

さぁ、行こうか？

ちょっと、行ってくるね。

飛んだ！

つくづく、何でもありだなぁ。
巧断ってのは。

ぁーん！
飛べるなんてずるーい！
あたしだって出来ないのに！
こうなったら見てらっしゃい！

マイ巧断ちゃーん！
カモーン！

シャッキーン！

あたしの巧断ちゃんの攻撃
受けてみてぇ〜！

ぁ！

ファイさん！

ぁ！

びっくりしたぁ！
あれも、巧断かぁ！
モコナが喜びそうな攻撃だね。

すごーい！すごーい！

プリメーラちゃんの巧断は特級ですから
気をつけてくださーい！

くやしーい！

でも・・・
負けないわよぉ〜！！

ん！
よけちゃ駄目！

よけちゃ駄目！

ぁ！
逃げちゃ駄目！

なんで当たんないのよ？
もう！

だって、当たったら痛そうだし・・・

へにゃへにゃしやがるが、あいつ
戦い慣れしていやがる。

そうですね。

ん？
おどろかねぇな。

ファイさんの身のこなしとか
あと、目とか見てて
何となくそうかなぁ〜って思って。

へっ。
おめぇも馬鹿じゃねぇらしいな。

こうなったら・・・

マイクチェンジよ！

ぁ！

マイ・巧断ちゃーん！
へんしーん！

ぁ？

マイ、巧断ちゃんがスタンド型になったからには
逃げられないわよぉ〜！

ぁ！

ファイさん！

ファイさん・・・

大丈夫だよ。

ぇ？

それより、モコナはどんな感じかな？

まわる〜♪
まわる〜♪
水風船のような私〜♪

変化なし・・・
ですね。

てか、歌ってるぜ？

彼女が巧断で戦っても
モコナが反応しないってことは・・・

あの人は、さくらの羽を持っていないって事ですね。

何をごちゃごちゃ言ってるのよ？

もう、降参？

降参したらどうなっちゃうのかなぁ？

決まってんでしょ！
次の相手は小狼よ！

それは困ったなぁ。
小狼くんには大事な用があるんだよ。
できたらオレで済ませたいな。

だったら、あたしに・・・

勝たなきゃ駄目ね！

ぁ！