灼眼のシャナII 8 1/3

灼眼のシャナII 8 1/3


過去への扉。




秀才の名を欲しいままにする池速人が唯一
思い通りに出来ない吉田一美への思い。
決死の覚悟で企画し遊びに行ったファンシーパークでも
ことごとく計算は外れる。
だが、それもまた一つの思い出として
皆の胸に残されていくのだった。






やめて!
そいつらを殺すのは私よ!






ぁ!

ふ。

私、なんか言った?



さぁな。






やぁー!



うわぁ!



まってよぉ。



出来るよ!悠二!



つぶれちゃえぇ!



結構。



いくら何でも趣味が悪すぎますよ。
よりによってあの燐子(りんね)だなんて。



天壌の劫火と、その契約者の要請であります。



承諾実施。



アラストール



うむ。
そろそろ次の段階にすすむ時期か。



次の?



自在法の構築だ。



自在法?
僕が?



出来る。
存在の力の把握と制御だけなら
今の悠二はかなりのレベルになっている。



そ、そうなんだ。



そうだ!
零時迷子の戒禁の事で何かわかりましたか?



その案件は現在調査中であります。
アウトロー(外界宿)からの情報も届いた所。
鋭意分析中であります。



心配無用。



余計な事に気を回すな。
今は目の前の課題に専念しておれば良い。



余計って事は無いと思うんだけど・・・



まずは自在法の構築。



明日から封絶の鍛錬、始めるわよ。






次は・・・



単体目撃例。



これは現在の我々にとっては
特段、重要では・・・



う!
こ、これは・・・
まさか・・・
フィレス・・・






おはよう。
ヴィルヘルミナ



しばらく留守にするのであります。



ぁ。






あーあ。
こんなに散らかして。



いいでしょ?別に。



おう、いい所に来た。
ちょっと手伝ってくれよ。



マージョリーさん。
頼みがあります。



なーに?
言ってごらんなさい?



俺を・・・
鍛えてください。



はぁ。
何それ?
くっだらない。



自分たちでやってるだけじゃ駄目なんです!
身体を強くするのが無理って言うなら
何か、他にできる事は?



おい、どうしたんだよ。
いったい?



何でもいい。
力が欲しいんです!



何のために?



それは・・・

あんたについていく為だ。
あんたと一緒に街を出て
どこまでも一緒に!
俺はマージョリーさんの力になりたいんです!



あんた、死ぬわよ。
あんたたちは何もわかってない。



何が?



いいわ。
だったら教えてあげる。
私が生きてきた世界を。
私がどんな奴かって事を。






世界恐慌から数年。
その震源地だったニューヨークが
かつての繁栄を取り戻そうと躍起になっていた頃。



ふふふふふ。

ん?



こんにちは。
ぐぜ(紅世)のともがら(従)。



早速だがよ、死ね。