灼眼のシャナII 3 3/3

灼眼のシャナII 3 3/3





頂の座(いただきのくら)ヘカテー
なのかどうか、はっきりさせてもらう。



ヘカテー?。



封絶!



イヤーッハー。
見つけたぜ。
フレイムヘイズだ!
はぁ、少しはやるってか?
だが、俺に勝てるかな?
駆掠の轢(くりゃくのれき)カシャ様に。



知らない名前ね。



向こうも我らを知らぬ。
全くの駆け出しか。



そうよ、ただいま売り出し中ってわけよ。



俺の指輪、コルデーに迂闊に手を出すと
そうなるんだよ。



こんな程度じゃ売り出したところで買い手もつかない。



いつの世も雑魚と言うのは存在する。



ウヒャーハハハ。
おれを甘く見るからそうなるのよ。
あー、名前聞いとくの忘れちまった。
これじゃ、自慢にならねぇ。



なら、教えてあげる。
私は炎髪灼眼の討ち手。
名前はシャナ。



炎髪灼眼。
ま、まさか天壌の劫火の・・・



ほう、称号程度は知っていたようだな。



なむさん、傷・・・腕を・・・
存在の力を・・・



シャナ!

シャナ?



ヘカテーなら黙って喰われるはずがない。
今にわかる。



まさか、そのために?



存在の・・・
存在の力を・・・



シャナ、もういいだろ?
近衛さんは人間だよ!



シャナ!



血だ。



人間ね。



うむ。






近衛さんを確かめるためだけに
あのともがら(従)を利用したんだ。



あれがなかなか立ち去らないくせに仕掛けてこないのは
私や弔詞の詠み手をはっきり見つけられないせいだと踏んだのよ。
案の定、弔詞の詠み手が近衛史菜(このえふみな)に
自在法を使ったり
私が存在の力を撒き散らしていたら食いついて来た。



でも、もし近衛さんが喰べられたらって
思わなかったわけ?



助けたでしょ。
ちゃんと。



けど・・・



こうでもしなきゃ、安心して鍛錬も出来ないじゃない。
今日はヴィルヘルミナが待っているから。



え?!



覚悟しておく事ね。



はい・・・






あれで良かったのでしょうか?
参謀閣下。



あぁ、あれがいいのさ。
万時順調。
そう、順調だよ。フェコルー。






そうですか。
近衛さん、やっぱりともがら(従)じゃなかったんですか。



うん、他人の空似ってやつみたい。



良かった。
これで安心して・・・
あ、近衛さん、おはよう。



おはようございます。



ぇ!



授業の用意を。



いや、近衛さん、もうちょっとさ
ほら・・・



ぁ!



落ち着いてゆっくり出せば。

これ、鳥の羽じゃぁ。



羽?



うん。あれ?



はー。



取れないな。

もうちょっと頭をこっちに寄せて。