灼眼のシャナS OVA1 2/3

灼眼のシャナS OVA1 2/3





アイス・・・
全部
取られた・・・






はむ。

とにかく、早く元に戻らないと
はむ。
どこか道具を広げて
探せるような場所は・・・



封絶を張れば?



駄目!
存在の力を感知して
ヴィルヘルミナと弔詩の詠み手が飛んでくる。

はむ。



邪魔が入らず
ある程度広い個室・・・



ぁ!
カラオケBOXはどうかな?



カラオケ?



あそこならパーティールームもあるし
邪魔も入らない。
何より冷房も効いてるし。



あ〜ら。
チビジャリとボウヤやない。



弔詩の詠み手・・・



こんな所で何やってんの?



ぁ・・・あの・・・
えーと・・・
ぁ・・・



ぁ?!



ぁ・・・
ぇ・・・
弔詩の詠み手には関係ない。



・・・
相変わらず可愛くないわねぇ〜。



へっ!
ははは。
昼間っからこんな所で飲んだくれてる奴に
可愛い呼ばわりもされたくねぇと
思うにな。
グハ!



お黙り!
馬鹿マルコ!



それより狩人の巣で子分たちが待ってるはずだけど。



だ〜いじょうぶ!
わかってるって。
これだけ飲んだらすぐ行くから。



おい、おい!
おめぇら、どこ
行くんだよ!
宝探しは終わってねぇだろ?



急用が出来たの。
それじゃぁ。



ん?



なんだ?
あいつら。



ふっはぁ。
ちょっと!
お代わり持ってきて!



ぇ・・・
ぁ・・・
おい!






はむ。
こういう時に限って邪魔が入るんだから。
まったく何でこんな目に。



ごめん。



その顔でしょぼくれないで。

はむ。



ん・・・



うん。
アイス美味しかった。



呑気だなぁ。
もう食べちゃったの?
あんなにあったのに。



いいから、どこか場所を考えて!



ある程度広くて
邪魔の入らない
人気のない所・・・



日曜日にも誰も居ない場所・・・



う〜ん。



そうか!
あそこがあった!






学校とはいいアイデアね。



日曜なら誰も居ないしね。



はぁ、はぁ、はぁ・・・
うわ!



シャナちゃん!
坂井くん!



い、池・・・
吉田さん・・・



こんにちは。
坂井くん。
シャナちゃんも。



はぁ。
良かった!
男子は僕だけかと思ったよ。



うちの生徒
本部なのに集まり悪くてさ。
どうしようかって
話してたんだ。



え〜と・・・
今日、なんだっけ?



ぁ?
おがちゃんのバレー部の試合。
応援に来てって頼んだじゃない。



ぁ・・・



張り切って応援しようね。
坂井くん。



ん・・・
まぁ・・・



ぁ・・・?



ほんと、良かった!
シャナちゃんが来てくれたって知ったら
みんな盛り上がるよ!



う・・・
わぁ・・・



ほら、早く体育館行こう。



ごめん。
後で行くから。



は・・・



ぁ・・・



ん・・・
ぁ!
なぁ・・・
坂井たちもしかして教室へ
行くんじゃないよな?



ぁ!







はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・



もっと走って!
悠二!



わ・・・
わかってるよ・・・



シャナ
こんな小さい歩幅で
いつもあんなに早く走ってるのか・・・



ぁ・・・



キャァ!



さ、坂井くん?



キャァ!



どうしたの?



うわぁ!



悠二!
見ない!



ちょっと、坂井くん!
シャナちゃんに目隠しして
どうするの!



ごめんなさい!
ごめんなさい!






はぁ。
ひどい目に遭った。



何が学校なら誰も居ない・・・よ!
どこへ行っても知り合いが居たじゃない。



シャナだってすぐに賛成したじゃないか!



こうなったら
悠二の部屋に戻ったほうが確実ね。
急ぐわよ。



うん。



はぁ。



はぁ、はぁ、はぁ。



しかし
スカートってのは涼しくていいんだけど
いやにパンツがぴったりすぎるんだよな。



ねぇ、シャナ
これだけ会えばさすがにもう
知り合いには会わない・・・
よね?



わからない。
ヴィルヘルミナは街の調査に出るって言ってたけど。



もし出会ったとしても
決して現状を悟られてはならぬぞ。
決してだ。



ん・・・
そうまでして隠さなければならない秘密が
あのリシャッフルにあるの?

ん!
わ!



ん?
どうしたの?
ゆ・・・








むむ。

はむ。
はむ。
はむ。

ずずずずず・・・
ゴク。



今日は狩人の隠れ家で
宝具の捜索をするはずでは?



相対不審。



そ・・・
それは・・・



あなたには聞いていないのであります。



ぁ・・・



いやぁ・・・
これは別にサボっているわけじゃぁないんですが・・・



バカ!
言い方・・・



馬鹿?



発言注意。



あぁぁ・・・
ちと急ぎの用があるのだ。
行くぞ!
二人とも!



ぁ!
うん。
わかった。



じゃぁ、後でね。
ヴィルヘルミナ



ん・・・



はぁ・・・



ぁ・・・



しまった!
あせっていたから
つい反射で・・・!



ぁ!



ぇぃ!



うわぁ!



銃とかじゃないよな?



二連撃。
今度はふっとばす威力だった!



ぅ・・・



こんな事している暇
無いのに・・・
どうしてヴィルヘルミナ
こんな負けず嫌いで意地っ張りなの?



防御上達。



だとしても段違いなのであります。
あるいはこれは・・・



本当に
あのミステスでありますか?



な・・・
何を言ってるんです・・・
か・・・?



ん・・・



ぁ・・・



ふぅ・・・
ヴィルヘルミナ
だ〜い好き!

だ〜い好き!



な・・・
な・・・



ぁ・・・



逃げるよ!



は・・・



なんて事
言うのよ!
悠二!



別に嘘じゃないだろ?
効果もあったし・・・



そりゃ
確かに
嘘じゃないけど・・・






ぁ・・・



大胆表明。






はぁ、はぁ、はぁ・・・
やっと帰ってきた。



ぐずぐずしない!
早く部屋に!



そんな事
言ったって・・・
はぁ、はぁ、はぁ・・・
この身体で急ぐのって結構疲れて・・・



容易に疲労するのは
まだ存在の力を上手く使えていないからよ。

ただいま。



なんだよ。
ここまで来てそんなに急がなくてもいいのに・・・



ぅ・・・



ぁ?



何してるの?
早くして!



ぁ・・・
うん・・・



ぁ?

今、確かにふらついた。
まさか、あの宝具に何か副作用でも?
だとしたら・・・



あら
お帰りなさい。
遅くなるんじゃなかったの?



予定が早まった。



ん?



あら、シャナちゃん
汗びっしょりじゃない。
お風呂すぐ入っちゃいなさい。



ぁ・・・
いや・・・
そんな暇は・・・

ぁ!
は!

あ・・・
今日はちょっと駄目かも・・・



ん?



早く!



ぁ?



あ!
シャナ!
どうしたんだよ!
その顔色!
早く戻らないと
身体に負担がかかったりするのか?
なんで言ってくれなかったんだよ!
アラストール



いや・・・
それは・・・



ぁ!

リシャッフルにはアラストールも知らない
副作用があったんだ・・・
従(ともがら)じゃなく
フレイムヘイズが使うとダメージがあったり・・・
最悪の場合は・・・



アラストール
あの宝具をもう一度使えば元に戻れるんだよな?



う・・・うむ。



待ってて。
シャナ。
今、探すから。
出ろ!



馬鹿!



キャァ!



ドスン!