灼眼のシャナ23 2/3

灼眼のシャナ23 2/3




あっ!

何、今の?
存在の力が吸い取られた。



これは・・・



大成功!
侵入者の力を吸収かつ燐子(りんね)の稼動に利用する自在法
エークセレントな出来ですよー!



はい教授!
攻撃続行しますでーす。



うむ、探耽求究め。
姑息な真似を・・・
我らをやすやすと中に入れた理由はこれか。



でも、あいつら動いている。



おそらく奴による特別な処置が施されているのであろう。



来るのであります。



はぁーっ!



贄殿遮那が重い。



こうなれば頼りになるのは身につけた体術のみだ。
天道宮の感覚を思い出せ。



うん。

はぁーっ!



もはやひく事も不可能。
やはり、零時迷子を目指すのみであります。

何という皮肉。
外には存在の力が溢れていると言うのに。






シャナが、戦っている。



戦っている?



街に存在の力が溢れているんだ。
零時迷子のせいで・・・

確かに街を守るためにはそれが一番いいのかもしれない。



一番いい?



どうして?



ただのミステスでしかないのに。



あっ
やめろ。
なんできみは僕の中に入ってくるんだ?



いいえ
あなたが私の中に入ってきている。
あなたの想いが私を満たしている。

私は今までずっと祈ってきた。
答えを求めて。
これがきっとそう。

だから・・・
もっと・・・
もっと私にあなたを!



きみは・・・






悠二。






さて、どこまで持つかねぇ。
賭けてみるかい?
千変。



忘れているんじゃないか?
相手はあの天壌の劫火に夢幻の冠帯だぜ。



器たるフレイムヘイズが存在の力を使えないとなれば
ただの人間も同じじゃないか。
それに、渾の聖廟は完成しているんだからねぇ。
存在の力は永遠に増え続けるだけさ。






あそこで戦っているって事かな?



たぶんな。



頑張れよ、平井ちゃん。



あっ、何だ?
うわぁっ!






いかん、
存在の力が飽和を始めている。



きりがないのであります。






これも計算のうちなのかい?



さてね、祝砲にしちゃちょいと派手なようだが。






エーーキサイティング!
こーれこそ誰も見た事のない
多量な存在の力を注がれた世界!



きょ、教授。
この後どうなっちゃうんでございますか?



わーからないからこそ実験するのです。
この世のあり様を・・・法則を・・・
真理を知るために。






坂井君・・・
ゆかりちゃん・・・






やばい。
なんだかわからないけど、やばいって事だけはわかる。



あぁ、
どうなっちまうんだ?
この街。



おーい、こら!
聞こえてんの?



あ!



啓作!栄太!
あんたたち無事なんでしょうね。
聞こえてんのかって?
啓作!栄太!
返事をしなさい!



あ、姐さん!

あ、姐さん!



ウハハハハ。
生きていたようだな、ご両人。



帰ってきてくれたんですね。



フレイムヘイズの使命ってやつよ。



よく言うぜ。
青くなってすっとんで・・・



いいから、すぐに玻璃壇に行きなさい。
調べたい事が・・・



もう、居ます。
や、だから その・・・



とっくに玻璃壇に居るって言ってんだ!
何を調べるのか早く・・・