灼眼のシャナ20 3/3

灼眼のシャナ20 3/3




いまさらだがよぉ、未練はねぇのか?
バルマスケ(仮装舞踏会)だって動いているんだぜ。



だから先にこっちから動くんじゃないの。
ここ以外でやるべき事はいろいろあるわ。



フフン。
そうかい、そうかい。



長居しすぎたわね。



あぁ、そうかもな。



御崎市に幸運を。



そして愛すべき子分たちにも・・・






こんなのってありかよ?
ちゃんと話もしねぇで行っちまうなんて。



ありなのかよ?



なんでだよ?
くそ・・・くそ・・・
くそー!







はぁ〜。



あれが零時迷子のミステスでありますか?



うん。



事態は一刻を争う物も。
直ちに行動に移るのであります。



行動?
どういう事?



バルマスケ(仮装舞踏会)は零時迷子を欲し
千変によってそのありかを突き止めた。
ならば我々フレイムヘイズは彼らの企てを止めるのに
唯一の、かつ最も効果的な方法を実行すべきであります。
すなわち・・・

ミステスを破壊し、零時迷子を他の場所に転移させるのであります。



無作為転移。



待って!

ヴィルヘルミナ!それって・・・



我々フレイムヘイズのとるべき道はそれだけなのであります。






こうしてみると御崎市も結構広いんだな。
ここが家で、この辺が学校だろ。
ここら辺が池の家で
ここが最初にシャナに出会った商店街。
ここがフリアグネと戦ったデパート。
ここがマージョリーさんと戦った美術館。
ここが僕があのともがら(従)と出会っちゃった御崎大橋。
ここが昨夜の川原。

こんな短い間にどこもかしこも。



出よう。この街を。
この街を出てシャナと一緒にともがら(従)と戦うんだ。
御崎市を巻き込まないために。
それがミステスである僕の選ぶべき道なんだ。
そうだよね、シャナ?



このような時刻に散策とは
わざわざ呼び出す手間が省けたのであります。

零時迷子のミステス、破壊するのであります。



うわぁー!



苦しいのは一瞬。



一撃必殺。



助けを呼んでも無駄であります。



おまえの破壊には炎髪灼眼の討ち手も同意しているのであります。



シャナが・・・シャナが・・・僕を・・・






私はフレイムヘイズ
この世のバランスを守るのが使命。
私はフレイムヘイズ
炎髪灼眼の討ち手。



とどめであります。



覚悟。