灼眼のシャナ16 3/3

灼眼のシャナ16 3/3




そう、新しい時を・・・






天目一個の力は大太刀のみ。
自在法を行使せず、身一つで戦うべき相手だった。
しかし・・・
我々ぐぜ(紅世)のともがら(従)と対するに
外見から攻撃の手を読むにだけでは不足だ。

外の動きと同時に内における存在の力の変質
つまり、自在法が発現する気配を感じなくてはならない!

見た目の注意も怠ってはならない。
そして、忘れてはならない・・・
ぐぜ(紅世)のともがら(従)の自在法は
ありえない不思議を起こす物。



あ?!



驚きに意味はない。
現実にあるものを見ろ。
それはそこにある。
我々の業として。
それが我々・・・
ぐぜ(紅世)に関わる
その戦い。
そろそろ言葉は尽きる。



はぁ?!



いくぞ!






ヴィルヘルミナ・・・



新しい時を見るのであります。






では、我々ともお別れでありますな。



あ!



永く世話になった。



えぇ。



一緒に来てくれないの?



それでは今まで頑張ってきた意味が無いのであります。



でも・・・!



もうこれからは何でもお一人でやらねばならないのであります。
大丈夫 とはそういう事であります。
どうか許して欲しいのであります。
私たちが教えたとおりにやっていれば 問題はないのであります。
それに いまや、天壌の劫火が一緒。
心配することは無いのであります。



大丈夫。



うむ。



あ、



あ?



ヴィルヘルミナ・・・



私の目が無くなるからと言って
甘い物を食べ過ぎては・・・



抱きしめさせて欲しいのであります。



うん。






ねぇ、シャナ。

どうしてそんなにメロンパンが好きなの?



うん?
それは・・・



それは・・・?



教えない。



ちょ、ちょっと待ってよ!



待ってよ、シャナ!



待たない!



なんだよ、それ!?