灼眼のシャナ15 3/3

灼眼のシャナ15 3/3





うん?



殺す。
私を侮辱する者 全て殺す。
皆殺しだぁ!






時が 来たか。






どうか契約の際、胸の中に隠しているものを
天壌の劫火に見せてあげて欲しいのであります。



わかってる。
今日、答えは出たの。
どんなものでも受け入れる。
私の隠し事はちゃんと話す。
最初に言ってあげなきゃいけないのは、アラストールだから。



はい。



じゃぁ、行こう。



煌めく紅蓮の炎髪灼眼は
きっと似合い、映えると思うのであります。






もっと早く!
急げば急ぐほど求める勝負は近づくわよ!



フレイムヘイズとは何とも業深いものでありますな。
いまや遠慮容赦一切無用。
神器ペルソナを。



承知。



不備なし。



完了。



貴様、万条の仕手だと?



おまえとは一度やりあいたかったのであります。



開戦。






始めよう。



もう少し待っててね。



ハハハハゥゥゥ。
ウワァー!



ウァー!



ウゥゥゥ。



急ぎ契約を。



ヴィルヘルミナがね隠していることを話せって。



うむ?



アラストールにもあるんでしょ。



我が討ち手には我を顕現させる秘法がある。
天破壌砕(てんぱ じょうさい)




それは器であるフレイムヘイズを破壊してしまうのね。






さようなら。
あなたの炎に永久にかげりのありませんように。
愛しているわ。
天壌の劫火、アラストール






我が契約者は必要とあらば
その秘法を使ってでも
使命を果たす。

ほかに道のあったはずのおまえを
我らはそんな運命に縛りつけた。
ほかでもない。
我々の愛で。



知っているよ。
私も大好き。
みんな大好き。

アラストールは嫌だったんでしょ。
その秘法を使うことが。

アラストールが炎髪灼眼の討ち手の話をする時は
とても嬉しそうで、でも とても悲しそうで。

ありがとう。話してくれて。
でもね、私はそれでも自分で選ぶの。この道を・・・
たとえ器を壊しても使命を果たす。
それがフレイムヘイズの道。

私の話はそれよりずっと前。
ずっと疑ってきたの・・・
フレイムヘイズがこの世のバランスを守るために
ぐぜ(紅世)のともがら(従)と戦うって言う大義



そうか。



本当にそうであるかどうかは自分で見極め
自分で決める。

ごめんね。アラストール
私、悪い子なんだ。
どれだけみんなが私を愛してくれても
どれだけ私がみんなを大好きでも
それが嫌なら絶対に出来ない。



勝負の邪魔だ!斬れ!



ウギャァーーー!



偉大なるぐぜ(紅世)の王
天壌の劫火、アラストール
あなたの志に敬意を。
わが身を器に顕現を。
共にフレイムヘイズたる使命を倒れる日まで果たしましょう。

アラストール、あなたなのね。
なんて・・・なんて熱い炎。
これが・・・
これこそが天壌の劫火。



神器を定めるが良い。



ペンダント・・・
あなたが外を見張るかす、曇りなき瞳となるように。



うむ。



よくぞ降り立った、修羅の巷へ。
戦いの庭へ。
我がフレイムヘイズよ。



ようこそ、私に。
天壌の劫火、アラストール
私は・・・
私はフレイムヘイズ
炎髪灼眼の討ち手。