灼眼のシャナ15 1/3

灼眼のシャナ15 1/3


炎の生まれた日。






ウワァーーーーー!!!



ウァッ!






あっ!






な、なんだ?
ぁ!

あった、みつけたぞ!
天道宮!






緊急事態であります。






つわもの(強者)・・・

我、強者と仕合う。






ふん、動くこともできぬか?



急ぎ帰還するのであります。



承知。



ふん、この私がみすみす逃がすとでも?



な、なに?



そ、そんな・・・
馬鹿な・・・






う、
あ?

シロ・・・?

私のせい?

私の・・・いたずらの・・・せい・・・?

ごめんなさい!

私、見せたかっただけ。
見せたかっただけなの・・・
私 ここまでできるって
シロに勝てるんだって・・・

シロ・・・ごめんね。シロ・・・



そうか!お嬢ちゃんのおかげかぁ。



ぁ!



ウッハハハハハハハ。



ぅぁ!



ウハハハハハ。
事情を知らないが御礼を言いたいね。



人間?
違う!ぐぜ(紅世)のともがら(従)!



そうだよ。
顔をしかめちゃってまぁ。

なぁ、念のために聞いておきたいんだが。
おまえは なんだ?
何者だ?



私は・・・



うん、私は・・・?



フレイム・・・ヘイズに・・・なる者よ・・・



ワハハハハハ、アハハハハハハ



まだフレイムヘイズになっていない者か!
見つけたぜ!最高だ!
俺の望んでいた最高の答えだ!

なんたって、炎髪灼眼の再契約阻止は誰にも無視できない
大手柄だからな。



これがアラストールの教えてくれた存在の力を操るってこと?
これが人間を分解するやり方。

そうやって人を喰べるの?



あぁ、いつもこうしてな。



いつも・・・
フレイムヘイズの・・・敵!



おや?震えてるじゃないか。



じゃぁな、今度はもっとましな境遇に生まれるよう祈っているぜ。
ヒヒャハハハハハ。



これ以上があるもんか。
何度でもこれを選んでやる。
私はフレイムヘイズになる。
決めた。
私はフレイムヘイズになる!



今回はあきらめてもらうぞ!



オワァーーーー。

ダーーーー。



ただいま戻ったのであります。



ヴィルヘルミナ



お話は後であります。



うわぁ!



どうやら けじめの時であります。



誰にとっても。



これはシロのせいじゃないの。
悪いのは私!
私・・・



彼を責めているのではないのであります。



ここにともがら(従)が現れた以上
この生活が不要になったということであります。
もう、ここに居る必然性がなくなったという事であります。



やだ!
やだ、駄目!
私なら 絶対に フレイムヘイズになるんだから!
やだ、やだ、やだ。
ね、ヴィルヘルミナってば、やだよぉ!



誤解であります。



え?



まったく わかっていないので あります。



なにが?



もう大丈夫だと言うことであります。



ぇ?



もう、この鍛錬を行う生活は不要となり
フレイムヘイズとして生きる時が来たと言う事であります。



ぁ?