灼眼のシャナ8 3/3

灼眼のシャナ8 3/3




ああ、そっか。

え・・・と
つかまるけど、いいかな。



急いで!

うぷ。
これじゃあ前が見えない!



そか、ご ごめん。

あれ・・・え・と・・・
ここは もしかして・・・

うぷ。



私が攻撃に入る瞬間の隙をアズュールで防御して。
合図をするから。



うまくいくかな?



いく。



うん。



さっきと同じ。何でも出来る。



今よ!



その時 僕は初めてシャナの殺しの瞬間を感じた。



よう。



生きてるのね。



お互いにな。



よく殺さなかったもんね。



おまえたちなら そうしたかもね。
でも、私たちは違う。



それはフレイムヘイズの?



そう、フレイムヘイズの使命。
当分ラミーを追えなくなるほどに痛めつけた。
私がやることはそれで終わり。



あんた、使命、使命って
まるで ぐぜ(紅世)の王みたい。
やな奴ね。



私もおまえが嫌いよ。



子供みたいなことを言うなよ。



何よ!こいつ。
ずるい。



安心しろ。今さら何をする気もない。
蹂躙の爪牙に脅されたばかりでね。
おれのゴブレットに手を出したら全員 噛み殺すと。



うるせー。
今も変わってねぇぞ。
世界のバランスなんぞ知ったことか!
周りの存在 全部飲み込んで
てめぇらを殺して、殺して、殺し尽くしてやる。



銀は追うな。



てめぇ!銀を知ってんのか!?



あれは追うだけ無駄なものだ。
追えど付けず、探せど出でず。
ただ現れる。



そんな・・・
そんな言葉だけで・・・
あきらめきれるわけ無いでしょ?!
あれは・・・
あれは私の全てなのよ。



あれは来るべき時節が来れば必ず会える。
それをどう受け取り行動するかはおまえの勝手だ。



その銀とやらが何者なのかは言えぬのか?



では、聞くまい。



さて、ずいぶん派手に壊したが
おまえたちに修復する余力は無いだろうなぁ。



僕のを使えば?



やはり零時迷子か。



だが、きみの存在を全部使ったとしても
足りる物ではない。



それは・・・






世話になったな。天壌の劫火。
それに炎髪灼眼、いや シャナか。



我らも少なからず助けられた。



ありがとう。
街を修復してくれて。

でも、せっかく集めた力だったのに。



なに、望みへ至る時を得た礼・・・
そう思えば安い物だ。



どれぐらい?



なに?



その、今日使ったのって
どれくらい時間をかけてどれくらい時間をかけて集めた物なのかな?
と思って。



そんな事より、きみの事だが
ただ消えるのを待つのはやめたようだが
零時迷子となるとまた事情は違う。



それは・・・
消える心配はなくなったけど。



消えるどころではない!
きみは・・・



え?



いや、零時迷子とフレイムヘイズか・・・
その行く末、風に聞くこともあろう。
いずれ またな。



気をつけて。
で、いいのかな?



さらばだ。天壌の劫火。
因果の交叉路でまた会おう。



いつか望みの花咲く日があるように。
螺旋の風琴。



螺旋の?あれが?!



え?なに?



螺旋の風琴・・・
ぐぜ(紅世)のともがら(従)最高の自在師よ。
たくさんの自在法をあみ出しているの。



そうなの。



屍拾いも、ラミーという通称も
自らの目的を果たすまでのこの世をさすらうための仮の冠だ。
数百年の時をかけるに値する目的。
それが やつの心に残された。






ぎっこん、ばったん
マージョリー・ドー
ベットを売って、わらに寝た。







弔詞の詠み手よ。
我々は貴様を裁く気も、さとす気もない。
だが貴様の行動がフレイムヘイズの使命から逸脱した場合
我々が再び貴様を止める。



それだけわかってくれればいい。






あれを殺すな、これを追うな。
壊すな、奪うな。
じゃ、何が残っているのよ。

ねぇ、マルコシアス
なんだか笑っちゃうくらいボロボロね。

結局からっぽ。
みもちが悪い女だね。っと。



おい!



俺が居る・・・とか
くさい台詞ならやめてよね。




そうじゃねぇ。
下だ。



ちっぽけだが、居場所ぐらいは残っていそうだな。






初心者なんだから、もう少し鍛錬に加減をしてくれよ。



自分から言い出したんでしょ。



そうだけどさ。



また一緒だ。
坂井君とゆかりちゃん。
昨日は二人とも学校に来なかったし。
もしかして?
たまたまだよ。きっと。
大丈夫。きっと違う。