灼眼のシャナ1 2/3

灼眼のシャナ1 2/3





いつも一緒にいるから。



いつもってわけじゃないけど。



それでさ、池君って彼女いないのかなぁ〜ってちょっと思って。



え?



そりゃあ、居ないけど。



そっか。



じゃぁ、僕 駅ビルにも寄っていくから。



うん、じゃぁね。






そっか、あの池にね。
どんな反応するか見ものかも。



だめよ。走っちゃあ。



うわぁーー



危ない!!



あ??
うそだろ?

ちょっと・・・
なんだろ、これ!!



よーし、準備完了。

思ったほど数は無いけど、まぁ十分だわね。
いただきましょう。



たべよう、たべよう。



おいしい、おいしい。



食べながら しゃべるのは おやめなさい。
みっともない。



はーい。



なんだこれ、なんだこれ?
なんだこれ?!、なんだこれ?!?!



平井さん!!



あれぇ〜?
なんだ?こいつ。



さぁ〜、おんともがら(御従)ではないわね。



でも、ふうぜつ(封絶)の中で動いているよ。



こいつ、ミステス。



え?ミステス?
あの宝物が入っているトーチ?



ええ、それもとびっきりの変わりだね。
久しぶりの嬉しいお土産ね。
ご主人様もお喜びになるわ。



やったぁーー
僕たちお手がらだぁ〜!!




うわぁっ!!



捕まえた。
いただきまーす。



うっ!

誰!!




なんだ?この子。



どう?アラストール



うん、ともがら(従)ではない。
ただのりんね(燐子)だ。



うぎゃーーー!!
よくも僕の腕を!!



なんだ!!こいつ!
そうか
おまえは・・・
やめて!!



あれ、抜け殻みたい。



本体はとっさに抜け出したか。



まだ近くにいるかも。



これ、ミステスね。



うむ、しかも少々風変わりと見える。



え?!なに?!
なんで!!



ふん!せめてミステスの中身だけは頂くってわけ?



えんぱつ(炎髪)としゃくがん(灼眼)
てんじょう(天壌)のごうか(劫火)アラストールフレイムヘイズか。
このとうめつ(討滅)の道具め!



そうよ!だから何?



私のご主人様が黙ってはいないわ!



そうね、すぐに断末魔の叫びをあげることになるわ。



このぉ〜!



でも今は
とりあえず、おまえのを先に聞かせて。



え、ちょっと
ちょっと待って!!



うふ



うわぁ!
なんだ、これ?
僕の中、何か! 何か!!
やめて。



うわぁーー!!



切られた。

切られた。



あれが本体ってわけね!!



後ろだ!!



逃げられちゃったわね。
あの口ぶりだと案外おおきいのが後ろに居そうだけど。



久々にぐぜ(紅世)の王をとうめつ(討滅)できるやもしれぬ。



それにしても・・・



たすけて・・・



さっきはびっくりしちゃった。
これが動いているってすっかりわすれてたから。



そうだな。我も一瞬てんもくいっこ(天目一個)の事を思い出していた。



でも、あの時は最初から戦える事も動ける事もわかっていたし。



おねがいだ〜!
救急車!



あーん、もう!!
うるさい! うるさい! うるさい!
今さら切られたぐらいで騒がないで!




そんなぁ!!



生前のうつわが知れるわ。
人間ならその深手を受けた時点で即死だ。




人間ならって!!
早くとめないと!血!血!
血が!!
出てない?
いったい どうなって・・・



うわぁーー
火が!火が!!

なんで?



さてと。



平井さん!

戻った。

よかった。



トーチはこれでよしと。
直すのに何個か使うね。



うむ。
それにしても派手に食いおるわ。



やつの主ってよっぽど大食いなのね。



終わりっと。





みんな、気づいてないのか?
何があったのか。



平井さん!平井さん!
まって!